アインホールディングス(本社・札幌市白石区)は、「さくら薬局」を展開するクラフト(本社・東京都千代田区)の全株式を日本産業推進機構グループ(同・東京都港区)から取得、2025年8月に子会社化する。(写真は、アインホールディングスの本社)
日本産業推進機構グループは、2023年3月に「さくら薬局」を展開するクラフトを買収し、経営健全化を進めてきた。このほど、一定の成長を果たし、「日本産業推進機構グループとしての卒業」(同グループニュースリリースより)と位置付け、同グループが持つクラフトの全株式を、アインホールディングスが、591億円で取得することになり、2025年5月28日に、株式譲渡契約を締結した。
「さくら薬局」は首都圏や関西圏、東海地方など、人口集積エリアを中心に、約800店舗を展開する業界大手。調剤レセプトから「さくら薬局」本部の基幹システムまでを繋げるシステム「SPITS」の自社開発や全国初の電子処方箋受付など、業界に先駆けて、新しい取り組みを行ってきた業界のパイオニア的存在。2024年3月期の売上高は1536億300万円、営業利益は127億100万円、純利益は36億6800万円。1株当たりの純利益は0・19円。
今回、「さくら薬局」が、アイングループに加わることによって、同グループの調剤薬局は、2000店舗を超えることになり、業界最大規模の地域医療インフラの一翼を形成、両グループの調剤業務のノウハウを共有することによって、業務効率化・高度化、DX化をさらに加速することができる。このことによって、医療・調剤から未病、予防領域までのサービスを展開、アイングループの継続的な成長と企業価値向上が見込める。アインHDは、2024年8月に、インテリア雑貨店を運営するフランフラン(本社・東京都港区)を約500億円で買収しており、大型買収が続いている。