北海道ボールパークFビレッジのエスコンフィールド北海道から約300mと近い、JR千歳線新駅設置工事の安全祈願式が、2024年11月2日、新駅建設場所(北広島市共栄)付近で行われた。北広島神社の神職2人による神事の下、上野正三北広島市長やJR北海道綿貫泰之社長ら約50人が出席、工事の安全を祈願した。開業は、2028年夏頃を予定している。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。
(写真は、上野・北広島市長と綿貫・JR北海道社長による刈初の儀)
安全祈願式の主催者は、工事施工者の大林組(本社・東京都港区)と札建工業(同・札幌市北区)で構成される大林・札建西の里・北広島間新駅設置工事特定建設工事共同企業体。新駅の事業主体は北広島市、発注者はJR北海道。式は、14時からエスコンフィールド北海道が望める、新駅設置場所付近に設けられた仮設テント内で始まった。
(写真は、中村衆議、和田前衆議らによる穿初の儀)
(写真は、蓮輪社長と坂本社長による鋤取の儀)
上野市長や綿貫社長、大林組の蓮輪賢治社長兼CEO、札建工業の坂本孝司社長らのほか、中村裕之衆議、和田義明前衆議らが参加。神事にのっとって上野市長と綿貫社長が鎌による刈初の儀、中村衆議と和田前衆議らが鍬による穿初の儀、蓮輪社長と坂本社長が鋤による鋤取の儀を行った。
(写真は、挨拶する上野市長)
神事終了後に関係者による挨拶が行われた。上野市長は、「当市が進めている北海道ボールパーク構想の推進は、究極の地方創生と位置付けて取り組んできた。新駅は、ボールパークに関連する方々はもとより、近郊町内会、市の工業団地、北広島高校、2028年に移転開校する北海道医療大学など、多くの皆さまの活用が見込まれ、市のまちづくりに大きく貢献できる」と話した。
(写真は、挨拶する綿貫社長)
綿貫社長は、「地元の和田先生(前衆議)には、さまざまなご尽力をいただことに感謝したい。新駅は、市民、道民、全国の皆さまが注目している駅。無事故で完成して、多くのお客さまに心から楽しんで利用してもらうことを祈念したい」と語った。
和田氏は、「北海道ボールパークは、意思と行動があれば、地方創生は可能だということを全国の地方都市に力強く示した。新駅に関しては、国土交通省にも支援をいただき、さまざまな国の支援を編み出してもらった。また、JR北海道には、コスト削減に尽力いただいている中、資金負担など望外の協力をいただいた。多くの方々の尽力があって、このプロジェクトが前に進んだ。新駅を利用する人が増えて、ボールパークが北海道、日本の元気の源になっていくと確信している」と述べた。
蓮輪社長は、「エスコンフィールド北海道の建設に携わった当社にとって、新駅設置は、長らく願ってきたプロジェクト。周辺エリア全体の地域創生に大きく寄与し、全国の手本の駅になるだろう。ファイターズのキャンプでも、多くの人がエスコンに集まって賑わいができており、駅ができれば、ますます多くのお客さまが道内外から集まるだろう」と話した。
新駅の名称は、工事の進捗に合わせて開業時期が見えてから、北広島市とJR北海道が相談して決める。駅のホームは相対式2面4線、6両対応、駅舎は3階建て(改札は3階)。総工事費は約90億円。安全祈願式後から整地工事を始め、開業予定は2028年夏だが、北広島市の担当者は、「半年でも1年でも、できる限り早いことが望ましいと思っている。いろいろな手法を模索しながらJR北海道と協議検討したい」と話していた。