イオン北海道(本社・札幌市白石区)は2024年5月31日、「イオン北郷店」(同市同区北郷2条7丁目6-25)をオープンさせた。従来の「マックスバリュ」に化粧品や医薬品など、ヘルス&ビューティーケアを充実させた進化型スーパーマーケットで、「イオン南平岸店」(同市豊平区)に次いで2店舗目。(写真は、2024年5月31日にオープンした「イオン北郷店」。※店内写真は許可を受けて撮影しています)
「イオン北郷店」は、旧「マックスバリュ北郷店」や旧「サツドラ北郷店」、旧「札幌弘栄道書店北郷店」などが集積していたショッピングセンター跡地に建設した2階建ての店舗。この日、午前中は小雨模様が続いたが、約90台の駐車場は終日満車状態が続いた。
(写真は、水産コーナー)
(写真は惣菜コーナー)
1階は食品フロアで、青果コーナーには、全国各地の農家から仕入れた「まごころ農家」の野菜、果物を揃えたほか、トマトコーナーも充実させた。鮮魚では、小樽近郊の港で水揚げした魚介類を豊富に揃え、そのネタを使用した「魚屋の寿司」の展開も始めた。精肉では、トヨニシファーム(帯広市)のブランド牛、道南レッドポークも展開する。惣菜コーナーは、オープンキッチンにしてライブ感を出し、「イオン石狩PC」(石狩市)で一次加工した商品を使ってインストア生産、出来たてのこだわり惣菜を提供する。同社初の取り組みとして、十勝産小豆を使った「手作りおはぎ」も始めた。
(写真は、同社店舗で初の取り組みとなる「手作りおはぎ」)
インストアベーカリーでは、他店舗でも好評の手伸ばしピザを導入、江別産小麦を使った食パンも展開する。また、東京銀座「資生堂パーラー」のレトルトカレー、コンソメスープなどを道内随一の品揃えで提供する。
(写真は、ヘルス&ビューティーケアのアジアンコスメコーナー)
(写真は、書籍コーナー)
2階は、医薬品、化粧品、書籍の売り場で、化粧品はアジアンコスメを充実させているほか、健康セルフチェック機器を設置して、健康状態に応じた栄養不足サポート商品なども品揃えしている。書籍は、近隣の書店不足に対応して設けたもので、3万5000冊をストック、文具も扱う。イオン北海道が展開する直営書籍売り場の中では、規模が大きいコーナーとなっている。
イオン北海道の青栁英樹社長は、「旧店舗は面積が小さくて競争力がなかったが、新店舗は2倍の広さで品揃えやMD(販売政策)も充実させ、お客さまのニーズに幅広く応えられる店舗になった。旧マックスバリュ北海道との統合によって生まれた、SM(食品スーパー)とGMS(総合スーパー)が融合した新しいスーパーマーケットのスタイルで、今後も地域商圏の特性を考慮して、『イオン』ブランドの展開を図っていきたい」と話した。
「イオン」ブランドのスーパー1号店として、昨年11月にオープン(旧マックスバリュ平岸店の建て替え)した「イオン南平岸店」については、「手応えを感じている」(青栁社長)としたうえで、「お客さまの購買パターンが旧店に比較して変化しており、幅広い選択肢を提供した効果が出ている」(同)と語っていた。
■イオン北郷店…売り場面積約803坪(約2650㎡)、営業時間9時~23時(2階医薬品売り場は21時)、従業員数約150人、駐車台数90台。