北方ジャーナル5月号発売! 今月のトップは本誌独占「北海道医療大 北広島BP移転に暗雲か」

マスコミ

「北方ジャーナル」2024年5月号が、今日から店頭に並んだ。今月のトップは、スクープ「北海道医療大 北広島BP移転に暗雲か」だ。当別町と札幌市北区にキャンパスを構える北海道医療大学の移転計画に遅れが出始めている。4年後の2028年4月までに「北海道ボールパークFビレッジ」(BP・北広島市)に全施設を移すとして、運営する学校法人東日本学園(鈴木英二理事長)が本年3月までに基本計画をまとめる予定だったが、その策定が6月ごろまでずれ込むことが取材で分かった。移転費用の調達などの課題が山積しているもようで、今回の移転自体を危ぶむ声も多く聞かれる。これまで多大な協力を得てきた当別町の悲鳴をよそに進められている道医療大の北広島移転をあらためて問う。(画像は北方ジャーナル5月号の表紙)

 こちらも本誌の独自報道だ。厚真町で砂利採取業を営んでいた事実上の経営者が産廃の不法投棄に手を染めていた疑いが浮上した。同氏は配偶者が苫小牧市内に所有していた家屋を社員を使って解体し、建築廃材などを処分場ではなく砂利採取場に運ばせていた。これらの産廃は、採取場の土地が他者のものになった現在も野ざらしのままになっている。厚真の現場でいったい何が起きていたのか。

 記者会見で地元報道が質問を繰り返しても、議会で複数の会派が追及を続けても、ほかならぬ当事者の代理人が粘り強く交渉を重ねても、その役所は毫も動くことがない。北海道立高等看護学院の在学生自殺問題で、第三者調査が認定したハラスメントと自殺との因果関係を道庁は一貫して否定し続け、賠償交渉で譲歩した遺族の提案さえも拒絶した。「手のひら返し」を貫く真意を問われた知事は、事ここに到ってなお常套句を繰り返すのみ。「誠意をもって対応する」と──。

 昨年10月号以降の誌面で報告を続けている、恵庭市の牧場経営者による虐待疑い事件の続報も要チェック。「健常者に対しては許されないことが、障碍者相手ならば許されるのか」。訴えを起こした知的障碍者たちの代理人は、そう言って憤りを隠さない。。事態を隠蔽していたとされる自治体とともに損害賠償請求の訴えを受けた関係者が、指摘される長期間の賃金未払いを事実上認めた。無休の労働の対価は、「お菓子やジュース」だったという。

 今月の「シリーズ・住宅不動産情報」では、計画変更や延期が相次ぐ札幌の再開発事情にスポットを当てる。冬季五輪誘致断念に加え、北海道新幹線延伸工事の遅れにより札幌中心部の再開発機運が後退する中、建設資材高騰や次世代半導体工場「ラピダス」の建設による人手不足が重なり、再開発事業の計画変更や着工延期が目立っている。インバウンドや国内観光客がコロナ禍前の水準に回復し、札幌中心部にも活気が戻りつつあるが、再開発を契機にした街のリニューアルには不透明感が広がっている。

 このほか、今年1月から石狩湾新港で稼働を始めた日本最大級の洋上風車の問題を追ったレポート、地元交通事業者らの協力と村役場の熱意でバス路線が復活した赤井川村の取り組み、一昨年に復刊した地方紙ネムロニュースが記者の解雇問題で全面敗訴したニュースなど、道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル5月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンなどでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下にある同誌のバナーをクリック。

※5月号主要コンテンツ
【報道】
■北海道医療大学の北広島BP移転に暗雲? 計画策定の遅れは巨額資金調達に大きな壁か
■最終処分場に持ち込まれず厚真の砂利採取場に野ざらしにされた建築廃材
■告発・絶望の学府(31)──江差パワハラ死問題で道庁と交渉決裂。遺族「謝罪は何だったのか」
■告発・陸の蟹工船(5)──法廷で恵庭の“虐待牧場”の劣悪さが呈「週7日労働に賃金なし」
■性的少数者に法の下の平等を(7)──札幌高裁、違憲判決さらに前進。解釈拡がる「結婚の自由」
■齊藤啓輔余市町長が反原発派団体との面会を拒否? 抗議を受けた町は「誤解」と釈明

【ニュース】
■労組結成した記者の解雇「無効」 ネムロニュースに全面敗訴判決
■北海道経営未来塾で第8期修了式 学んだ「自分と未来を変える」こと
■北大総長解任取消訴訟で敗訴した名和氏「裁判で総長の責務を全う」
■「未熟さにつけ込んでおり悪質」 児童わいせつ元警官に有罪判決
■南スーダン訴訟、控訴審も棄却 陸自PKO派遣の憲法判断回避
■当事者など6月下旬にも尋問へ 黙秘権侵害・私物検閲訴訟が佳境へ

【シリーズ・住宅不動産情報】(18)──計画変更や延期が相次ぐ札幌の再開発事情
■拍車がかかる資材高・人手不足。ラピダス特需で再開発に暗雲

【環境】───後藤美智子さんに訊く
■石狩湾新港の洋上風力に危機感。国が超低周波音の影響を顧みない現状を変えたい

【福祉】───地域包括ケアの拠点として在宅生活を支援
■つしま医療福祉グループ原点の特養「ノテ幸栄の里」が新築移転

【医療】───坂泌尿器科病院の放射線治療装置「ハルシオン」の実力
■道内初導入。高まった治療精度と利便性で前立腺などさまざまな癌に対応

【医療】───中村記念病院の大竹安史医師に訊く
■頸椎椎間板ヘルニアと頸椎症の治療で首の可動性を温存する人工椎間板置換術

【観光】
■カラー特集 2024春の観光情報──“いのち”が満ちる北の大地へ

【地域】───多くの難題に向き合った堀井・伊達市政の1年
●子供たちを守る姿勢を鮮明にした市政。重要なのは迅速な施策の実行

【地域】───「住民の足」を救った赤井川村の「むらバス」
●中央バス撤退後、地元交通事業者らの協力と村役場の熱意で路線が復活

【長期連載】
●〝農と食〟北の大地から(205)──アニマルウェルフェアに取り組む岡田千尋さんに訊く(前編)
●ルポ「ひきこもり」(104)──NPO法人「レタポス」田中理事長に訊く「母と私の半世紀」
●戦争遺産をめぐる旅(101)──建設された「戦闘機の秘密工場」 兵庫県西宮市の甲陽園地下壕跡

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