北方ジャーナル2月号発売! 今月のトップは、独自「ゼネコン北海道支店で“裏金作り”の怪」

マスコミ

「北方ジャーナル」2024年2月号がきょう15日から店頭に並んだ。今月のトップは、本誌独自スクープ「ゼネコン北海道支店で“裏金作り”の怪」だ。年間売上高約630億円の中堅ゼネコンとして知られるTSUCHIYA(ツチヤ)株式会社(本社岐阜・土屋智義会長兼社長)。同社の北海道支店(札幌市中央区)に勤めていた建築部副部長のM氏(68)が昨年6月、懲戒解雇され同社を後にした。だがこの懲戒解雇の裏には「架空発注」による裏金作りという大きな不祥事が潜んでいた。いったい同社の北海道支店で何が起きていたのか──。(画像は北方ジャーナル2月号の表紙)

「ご遺族の意向を伺いながら、丁寧かつ誠意をもって対応して参ります」。どこで誰から問いを受けても、知事の答えに“ブレ”はない。道の“手のひら返し”に揺れる江差高等看護学院のパワハラ死問題で、およそ具体性を欠いた言葉は2024年も変わらず唱えられ続けることになるのか。少なくともその「誠意」はまだ、肝心の遺族には伝わっていないようだ。最悪の被害は未解決のまま、またしてもひとつ年を越すこととなった。知事の答えとは真逆な「丁寧かつ誠意」なき道の対応、それに反発する保護者、追及する議会の動きを追う。

 寿都町丸抱えの「特養建て替え」で、事業主である社福に補助金疑惑が取り沙汰されている。現在6期目の寿都町長、片岡春雄氏(74)と関係が深いとされる社会福祉法人徳美会が2022年に着工した特別養護老人ホーム「寿都寿海荘」。この移転新築事業に伴い徳美会が道に交付を願い出た補助金申請が一部虚偽の内容だった疑いが浮上している。徳美会をめぐっては、先の町長選における片岡町長の公職選挙法がらみの問題も浮上している。本号では寿都町について、「節目を迎える文献調査」と題した「“核のゴミ”レポート37」も併録。合わせてお読みいただければ幸いだ。

「ぶん殴ってやりたい」「ふざけんな」「本当に馬鹿」──。聴くに堪えない罵詈雑言の発信元とされるのは、苫小牧市のガス会社。被害を訴える男性は3年前に起きた事故を機に社長から理不尽なハラスメントを受け続け、心を病んで休職せざるを得なくなったという。労働災害の認定を経て損害賠償請求裁判に踏み切ったのは、理不尽な被害の再発防止を願うため。地域のライフラインを担う公益企業には一日も早く正常な職場に戻って欲しいという。

 プロ野球日本ハムファイターズの新球場、「エスコンフィールド北海道」の命名権を得るなど、北海道での知名度が急速に高まっている日本エスコン(東京本社・東京都港区)。新球場の玄関口である北広島市内では、駅西口で複合ビル開発を進める一方、札幌市内では新たにオフィスビル開発事業にも乗り出す。さらに、札幌のディスコ・クラブシーンを彩ってきた「キングムー」の土地建物を取得、解体後にはホテル建設を計画するなど、札幌圏の不動産市場で存在感が高まりつつある。今月の「住宅不動産情報」では、札幌圏で不動産開発を進める日本エスコンの動向を追った。

 このほか仁木町の佐藤聖一郎町長が関電の風力発電計画に反対を表明するに至ったレポート、ロシアとの関係悪化で領土交渉に暗礁に乗り上げても「水産都市・根室の再興」を掲げ、地域みがきに尽力する根室の石垣雅敏市長へのインタビュー、麻生乳腺甲状腺クリニック・亀田博院長に「がんゲノム医療」の動向を踏まえた乳がん治療を訊いたメディカルレポートなどもオススメ。道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル2月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンなどでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下にある同誌のバナーをクリック。

※2月号主要コンテンツ
【報道】
◾️全国中堅ゼネコンTSUCHIYA北海道支店の架空発注疑惑を追う──「裏金作りは会社のためだった」
◾️告発・絶望の学府(30)──江差パワハラ死「丁寧かつ誠意」なき道の対応。議会で続く追及
◾️苫小牧・老舗ガス業者で“独裁”か。公益企業でパワハラ疑い。被害男性が社長などを提訴
◾️“核のゴミ”レポート37──処分地選びで「第3の自治体」が現れない中で節目を迎える「文献調査」

【ニュース】
■寿都町丸抱えの「特養建て替え」で社福に取り沙汰される補助金疑惑
■北海道新幹線の要対策土搬入に手稲山口の反対住民が抗議行動
■余市宇宙記念館の名誉館長に日本人初の宇宙飛行士・毛利衛さんが就任
■教授地位確認訴訟・二審で終結。大月隆寛氏と札幌国際大が和解
■児童わいせつの元警察官、起訴。検審「不当」議決で検察が再捜査

【環境】仁木町の佐藤町長が関電の風力発電計画に反対表明
◾️首長の背中を押した住民の反対運動と風発への不信感

【シリーズ・住宅不動産情報】15──札幌圏で不動産開発進める日本エスコン
■「キングムー」解体後にホテル建設。地場オフィスビル2棟も取得

【2024 道東・根室特集】
◾️石垣雅敏市長に訊く──「困難な時にこそ創意工夫と熱意で“地域みがき”に邁進」
◾️元島民・角鹿泰司さんに訊く──「置き去りにされる四島問題。何より望む北方墓参の再開」

【医療】───さっぽろ麻生乳腺甲状腺クリニックの亀田院長に訊く
●「がんゲノム医療」の進化。解明された遺伝子変異と乳がん発症の「因果関係」

【医療】───ミライシアHDの神山武士社長に訊く
●北海道BPにメディカルモール。「連携と共有」をキーワードにクリニックと薬局を新展開

【企業】───サッポロビール 森本光俊北海道本社代表に訊く
上富良野でのホップ試験栽培百年目は、学びや体験に力注ぐ

【ビジネス】
●新千歳空港に開業した、待望のビジネスジェット専用ターミナル

【追悼特集】
●経済界の巨星、伊藤義郎氏が遺した故郷・北海道への直言

【長期連載】
●ルポ「ひきこもり」(101)──レタポスの小樽での居場所事業を引き継いだ「塩谷福祉会」
●戦争遺産をめぐる旅(98)──平和のために何ができるかを問う立命館大学国際平和ミュージアム

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