商業施設の企画立案、設計プランニングのランドブレイン(本社・札幌市中央区)は、キッチンカーを出したい事業者と来てほしい施設事業者を繋ぐマッチングWebサイト「ランドブレインマルシェ」をリリース(公開)した。キッチンカーのマッチングプラットフォームを構築したのは、同社が初めて。出店者とスペース提供者をワンストップで繋ぎ、商業施設やオフィスビル敷地の賑わい創出を後押しする。(写真は、キッチンカーを利用したイベント=ランドブレイン提供)
ランドブレインは、自社でキッチンカーを保有し、これまでに商業施設の駐車場スペースなどを利用したキッチンカーイベント「マルシェ・ド・ランドブレイン」を開催してきた。キッチンカーイベントを開催することによって、商業施設の来場者を増やすとともに、企画立案、設計といった主力事業を補完するのが目的。
こうしたイベントを通じて、キッチンカーを出したい事業者と来てほしい施設事業者を繋ぐコンテンツが必要だとして、今回のマッチングWebサイトを開発、リリースした。キッチンカー事業者がサイトに登録(無料)して活動エリアや活動日時、販売商品などの情報を入力すると、その情報をもとに最適な商業施設やオフィスビルでのイベントを紹介。
マッチング情報をチェックして、チャット機能でやり取りすることで、出店の申し込みができる。当日の出店場所の指示や出退店の手続き、イベント終了後の施設使用料、システム使用料(1日3000円)のクレジット決済まで、ワンストップで対応可能となっている。
ランドブレインによると、これまでの「マルシェ・ド・ランドブレイン」の経験から、キッチンカー5台でイベントが成り立つケースが多く、その場合1日当たり1台5万円~8万円の売り上げが見込め、キッチンカー事業者の採算は合うとしている。商業施設などのスペース使用料は、上限で売り上げの15%に設定している。
同社事業開発課の野尻樹郎さんは、「キッチンカー事業者とスペースを活用したい施設事業者を繋ぐシステムで、賑わい創出の架け橋役を担いたい」と話している。道内の軽トラックを利用したキッチンカーは約500台で、ランドブレインはより多くの登録を期待している。なお、ランドブレインは8月中に保有台数を10台にして、事業者に貸し出していく考え。ランドブレインマルシェは、https://marche.landbrain.com/