商業施設の企画、開発、設計、ランドブレイン(本社・札幌市中央区)は、キッチンカーを集めたキッチンカーイベント「マルシェ・ド・ランドブレイン」を2023年度から事業化する。ホームセンターDCMの札幌や苫小牧など10店舗の駐車場を利用、1店舗当たり5~6台のキッチンカーを揃え、週末を利用した年間イベントとして集客、店舗利用の増加に繋げる。(写真は、昨年のキッチンカーイベントに出店した「深澤青果店」のキッチンカー=ランドブレイン提供)

 ランドブレインは、道内外のホームセンターや食品スーパー、ドラッグストアなど商業施設、医療施設などの企画、開発、設計を展開してきた。しかし、商業施設では店舗間の競争が激しくなり、店舗運営の差別化が集客力に繋がるとみて、キッチンカーに目を付けた。

 2年前からお客の反応を見るため、自社でキッチンカーを製作、試験的にDCM店舗駐車場を利用して1台で展開。反応が良好だったため、昨年はDCMの「西岡店」(札幌市豊平区)と「新明店」(苫小牧市)にキッチンカーを各6台集めて、スポット的に「マルシェ・ド・ランドブレイン」を開催した。「初めてのイベントだったが、集客に繋がりDCMの利用も増えた。相乗効果があると判断して事業化することにした」(嶋田直記社長)。

 2023年度は、DCMの「北野通店」(札幌市清田区)、「新琴似店」(北区)、「西岡店」、「東苗穂店」(東区)、「厚別東店」(厚別区)、「発寒追分店」(西区)、「手宮店」(小樽市)、「新明店」、「宮前店」(旭川市)、「倶知安店」(虻田郡倶知安町)の10店舗で、週末の2日間を利用して1年間同時開催する。

 1店舗当たりのキッチンカーは5~6台とし、一定期間ごとにキッチンカーを入れ替える。「深澤青果店」や「UMEYA」(シュークリームなど)、「コロモア」(コロッケ)などのほか、コーヒーやフラッペなどを扱う。ランドブレインは、キッチンカーを10台製作することにしており、現在までに8台を製作、事業者に貸し出す展開も行っている。キッチンカーは、1日3万円以上を売り上げれば採算に乗るとされている。昨年のイベントでは、1日で30万円を売り上げたキッチンカーもあったという。

 今後はキッチンカー事業者と、キッチンカーに来てほしい事業者をマッチングするネットシステムを構築、商業施設のほか道の駅や自治体、町内会などにも「マルシェ・ド・ランドブレイン」を展開する考え。
※2023年4月3日記事一部修正しました。中島店→宮前店。ご迷惑をおかけしました。



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