AOKIホールディングス(本社・横浜市都筑区)グループのランシステム(同・同)は、2023年2月28日で「SELF自遊空間札幌厚別店」(札幌市厚別区厚別東4条3丁目3-12)の営業を終了する。ランシステムは、コロナ禍に伴う個人消費低迷の影響で3期連続純損失を計上、昨年5月にAOKIHDグループに入った。今回の閉店は、不採算店舗整理の一環とみられる。(写真は、2月28日で閉店する「SELF自遊空間札幌厚別店」)
「自遊空間」は、インターネット、テレビ、コミック、ビリヤード、カラオケ、ダーツなどの店舗。「SELF札幌厚別店」は、国道12号線沿いにあった「記念塔病院」に隣接して営業していた。「記念塔病院」は2022年7月、大和ハウス工業(本社・札幌市北区)などが進める新さっぽろ駅周辺大規模複合開発の一貫として建設された医療施設4棟の一つに移転、名称を「交雄会新さっぽろ病院」に変更。旧「記念塔病院」は同年12月から解体が始まり、現在はほぼ解体が終了している。
「SELF札幌厚別店」の土地は個人所有だが、昭和初期にこの地には「厚別酒造」という酒造会社が存在していたようだ。ともあれ、同店の閉店によって、旧「記念塔病院」の敷地との一体開発の可能性も出てきた。隣接地は、商業施設や飲食店が集積しているゾーンのため、大型商業施設に組み込まれることも想定される。
「自遊空間」は、前述したように全国的に閉店が続いており、道内でも昨年はFC(フランチャイズ)店舗を中心に複数店舗の閉店があった。現在、北海道では直営店のみ8店舗あるが、「札幌厚別店」の閉店で7店舗(札幌市内5店舗、恵庭市、苫小牧市各1店舗)になる。なお、AOKIHDの子会社で同業態の快活フロンティア(本社・横浜市都筑区)は、複合カフェ「快活CLUB」を北海道で15店舗を展開している。