北海道に本社を置く株式上場スーパー4社の2022年4月度売上高は、収益認識会計基準適用前の数値でいずれも前年同月を超えた。客数減、客単価上昇の傾向は依然として続いている。(写真は、道南ラルズが展開している茅部郡森町の「ラルズマート森店」)
アークス(本社・札幌市中央区)傘下10社の4月度は、全店売上高が前年同期比101・1%、既存店売上高は101・0%だった。全店、既存店ともに2月度から3ヵ月連続で前年を超えた。客数は全店が98・5%、既存店が98・4%、客単価は全店、既存店ともに102・6%となり、客数の前年割れは依然として続いているが、商品値上げなどもあって客単価は3ヵ月連続の前年超えになった。
北海道6社の売上高は、全店が101・8%、既存店が101・7%となり全店、既存店ともに3ヵ月連続で前年超えになった。客数は全店が99・0%、既存店が98・9%、客単価は全店、既存店ともに102・8%だった。客単価は、1月度から4ヵ月連続で前年を超えている。東北3社の売上高は、全店・既存店ともに100・7%となり3ヵ月連続の前年超えになった。客数は全店、既存店ともに98・3%、客単価は全店、既存店ともに102・4%となり、3ヵ月連続の前年を超えになった。同社は、収益認識会計基準適用前の数値を使用している。
イオン北海道(本社・札幌市白石区)の4月度は、全店売上高が前年同月比101・2%、既存店売上高は102・4%。部門別では、衣料(レディース、服飾、キッズ、インナー、メンズ)が全店107・9%、既存店108・9%と外出機会の増加に伴い好調に推移した。食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)は、全店が100・7%、既存店が101・9%となり、3ヵ月連続で前年を上回った。住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、ヘルス&ビューティーケア)は全店が100・0%、既存店が100・9%になった。同社は、2023年2月期から、収益認識会計基準を適用している。
ダイイチ(本社・帯広市)の4月度は、全店売上高が前年同月比108・4%、既存店売上高は104・3%だった。全店売上高は昨年5月から12ヵ月連続、既存店売上高は昨年12月から5ヵ月連続で前年超えになった。部門別では、青果109・0%、水産104・7%、畜産107・2%、惣菜113・9%、デイリー115・0%、一般食品105・3%、日用雑貨104・8%、その他103・9%だった。客数は105・9%、客単価は102・4%。同社は客数が4社の中で唯一増えている。
北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の4月度は、既存店売上高が前年同月比98・6%(収益認識会計基準適用)、適用前の数値は100・5%。客数は96・9%、客単価は101・8%。客単価の前年超えは、昨年12月度から5ヵ月連続。好天による外出機会増加で衣料品が好調だった。「内食消費に落ち着きが見られ始めている」(広報)という。