北海道に本社を置く株式上場スーパー4社の2022年1月度の既存店売上高は、ダイイチ(本社・帯広市)が前年同月を超えたが、アークス(同・札幌市中央区)、イオン北海道(同・同市白石区)、北雄ラッキー(同・同市手稲区)は前年より減少した。コロナのオミクロン株の流行や灯油価格の高騰が影響した。(写真は、「ザ・ビッグ春採店」)

 アークスは全店売上高が前年同月比98・3%、既存店売上高も98・3%だった。昨年11月以降、全店、既存店ともに3ヵ月連続で前年を下回った。客数は、全店が98・4%、既存店が98・5%となり、客単価は全店、既存店ともに99・8%。客単価も全店、既存店ともに3ヵ月連続の前年割れ。北海道6社の売上高は、全店、既存店ともに前年同月比99・0%、3ヵ月連続の前年割れだった。客数は全店、既存店ともに98・6%、客単価は全店、既存店ともに100・4%だった。東北3社の売上高は、全店が97・6%、既存店が97・8%とこちらも3ヵ月連続の前年割れ。客数は、全店が98・2%、既存店が98・4%、客単価は全店、既存店ともに99・4%だった。

 イオン北海道は、全店売上高が前年同月比99・3%、既存店売上高は99・4%。全店、既存店ともに前年より売上高が減少したのは3ヵ月連続。部門別では、衣料(レディース、服飾、キッズ、インナー、メンズ)が全店、既存店ともに98・4%となり、11月、12月と続いた前年超えにブレーキがかかった。食品(グロサリー、デイリー、農産、水産、畜産、デリカ、催事)は全店が99・2%、既存店が99・4%で、こちらも全店、既存店ともに3ヵ月連続の前年割れ。住居余暇(家電、文具、サイクル、携帯電話、ホームファッション、H&BC)は全店、既存店ともに100・6%と3ヵ月ぶりに前年を上回った。

 ダイイチは、全店売上高が前年同月比105・0%、既存店葉101・1%になった。11月6日に新規オープンした「平岸店」(札幌市豊平区)の売り上げが全店売り上げを押し上げた。既存店では、「啓北店」(帯広市)がリニューアルのため2日間休業したが全体では前年を超える結果になった。部門別では、青果101・0%、水産100・1%、畜産103・7%、惣菜110・2%、デイリー111・3%、一般食品104・4%、日用雑貨110・1%、その他は99・7%だった。

 北雄ラッキーの既存店売上高は、前年同月比98・5%、3ヵ月連続の前年割れだった。1月中旬のオホーツク海側の大雪で道東店舗の売り上げが振るわなかった。客数は95・6%、客単価は103・0%で、買物頻度が減少し、まとめ買い傾向が強まった。


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