くら寿司(本社・大阪府堺市)はきょう15日、北海道1号店「ラソラ札幌店」(札幌市白石区東札幌3条1丁目1—1、2階)をオープンさせる。ウィズコロナ時代に対応、入店から退店まで店員と対面しない「スマートくら寿司」の非接触型サービスを導入している。9月2日には「札幌八軒店」(西区)もオープンさせ、回転寿司激戦区の北海道・札幌市場でシェアを拡大する。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。
(写真は、「くら寿司ラソラ札幌店」の外観)
(写真は、スマートフォンで注文できるサービス)
「ラソラ札幌店」は、今年2月に閉店した「匠の回転寿司〇海(まるかい) 東札幌店」跡への居抜き出店。まぐろの熟成やすし酢の製造などを貝塚センター(大阪府貝塚市)、埼玉センター(埼玉県日高市)で行っており、両センターから原材料を運ぶとともに、「ラソラ札幌店」にも加工室を設けて寿司を提供する。
入店はスマートフォンなどで予約でき、注文は各テーブルのタブレット端末や同端末にあるQRコードを自分のスマホで読み取って注文する。1つのテーブルにつき6台のスマホに対応、家族が各自で好きなものが注文できる。
回転レーンには、抗菌性のある透明寿司カバーが付いた寿司皿(1皿110円から)が一定時間流れており、皿を取るとAIカメラが自動的に皿をカウントする。注文品は、上段の専用レーンでテーブル前に運ばれてくる。食べ終わった皿は、テーブルの投入口に入れることができ、食べ終わった皿を積んでおく必要がない。投入する皿5枚ごとにミニゲーム「ビッくらポン」(当たるとミニ玩具が景品としてもらえる)が自動的に作動する。
また、箸や醤油、ガリなどはテーブル下に格納でき、テーブルを広く使える。食べ終わったら、そのままセルフレジで精算できる。座席は1人用カウンター15席、4人用・6人用テーブル席35席で全198席。座席予約や事前注文、決済もできる「スマホdeくら」など独自のサービスも提供している。
くら寿司の岡本浩之取締役広報宣伝IR本部長は、「北海道では回転寿司店で長時間待つのが当たり前のようだが、当店では10分単位の予約ができ、待ち時間が少なくてすむ」と述べた上で、地場回転寿司店が道内に浸透していることについて、「回転寿司は低価格系とグルメ系に二極化している。当店は1人単価が平均1000円で低価格のため日常的に来てもらえるのか強み。また、エンターテインメント性もあるため差別化できる」と激戦区での競争に自信を示した。
同社では、白石区菊水元町の3号店まで出店を決めており、今後は中心部や函館、旭川などで出店を模索している。また、食材加工のセントラルキッチンも建設する方向で用地の選定を急ぐ。
(写真は、「くら寿司ラソラ札幌店」の店内)
(写真は、セルフレジで精算できる非接触サービス)