春、秋の新卒採用実施、コープさっぽろ多様な人材確保

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 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、全国主要生協の中で初めて新卒の春・秋年2回採用を2020年度より実施する。年2回採用を実施することでボランティア経験者や留学帰国者、外国人留学生、大学院生など多様な人材を受け入れ、食や生活インフラとして事業領域を広げるコープさっぽろを担ってもらう。(写真は、新卒採用の説明会=コープさっぽろ提供)

 これまで新卒は春の年1回採用で、中途採用の場合は有期雇用などで一定期間働いた後、春の採用時期に合わせて正式入協する体制だった。しかし、少子高齢化で新卒者の獲得競争がますます激しくなることから、秋採用も実施することで多様な人材確保に門戸を広げる。

 コープさっぽろは、2017年12月に広報部と人事部の採用担当を統合し広報採用部を新設。採用はこの部門が担当し、新卒者の教育や研修は業務改革の部門が受け持つことにした。これによって採用と教育研修に特化できるようになり春・秋の年2回採用を実施することが可能になった。

 例年、春に50人程度を採用しているが、秋採用は20人を予定している。新卒者の大半は道内大学出身者だが、U・Iターンの学生も増えており店舗や宅配部門のほかに、環境エネルギーや社会貢献などSDGs(持続可能な開発目標)に積極的なコープさっぽろの人気は高まっている。

 コープさっぽろでは、ベトナム籍外国人も採用、外国人技能実習生の円滑な受け入れを実現するなどしており、海外生協とのネットワークを持つコープさっぽろの国際化を担う人材も採用したい考え。入協日は、コープさっぽろの上期が始まる3月21日と下期が始まる9月21日。

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