北海道銀行(本店・札幌市中央区)は30日、ICT(情報通信技術)を用いたサービス、アイデアを競うビジネスコンテスト「X―Tech Innovation 2017(クロステック イノベーション 2017)」の最終選考会(ピッチバトル)を札幌市中央区の札幌ビューホテル大通公園で開催した。最優秀賞には、「トリプル・ダブリュー・ジャパン」(本社・東京都渋谷区)のウェアラブル型排泄予知機器「DFree」が選ばれた。(写真は、最優秀賞に選ばれたトリプル・ダブリュー・ジャパンの担当者と道銀・笹原晶博頭取)
このビジネスコンテストは、昨年に続いて2回目の開催。昨年9月から募集を始め、書類選考と面接選考を経て最終選考会に残ったのは10社。会場となった札幌ビューホテル地下2階のピアリッジで各社が10分強の最終プレゼンテーションを行い、6人の選考委員が審査を行った。
この結果、トリプル・ダブリュー・ジャパンが最優勝賞に選ばれ賞金30万円が贈られた。審査委員長の里見英樹・一般社団法人北海道モバイルコンテンツ・ビジネス協議会会長、メディア・マジック代表取締役は「審査員一同断トツで決まった。排便排尿に関して様々な悩みを抱えている人は多く、新しい取り組みとして非常に期待ができる」と話した。
同社の「DFree」は、超音波センサーで膀胱の変化を捉え、クラウド上で独自アルゴリズムによって分析、排泄のタイミングをスマートフォンやタブレットに通知する仕組み。
優秀賞には、「バーナードソフト」(本社・札幌市北区)のAiによる音の監視システム、「thee moment」(同・福岡市中央区)のスマートフォンを使った参加型イベントマップが選ばれ、それぞれ賞金10万円が贈呈された。
(写真は、優秀賞のバーナードソフト=上とthee momentへの贈呈式)
また、今回は特別賞として、車椅子利用者などが雪道の移動が簡単にできるようになるスマートモビリティの開発を進めている「norico project」(札幌市立大学大学院生安田創氏によるプロジェクト)に賞金10万円が贈られた。
「X―Tech Innovation 2017」は、昨年、ふくおかフィナンシャルグループ(本社・福岡市中央区)と道銀が福岡と札幌で共同開催したが、今年は沖縄銀行(本店・那覇市)も加わった。九州地区は23日、沖縄地区は27日に最終選考会が行われている。