札幌駅前と大通を結ぶ地下歩行空間の開通まであと1ヵ月、札幌中心部の賑わいを演出する公共空間として期待は高く、市や開発局、地下歩行空間の指定管理者になる札幌駅前通まちづくり会社では開通に向けて緊張感が高まっている。(写真は、開通まで1ヵ月に迫った地下歩行空間)
開通は3月12日土曜日。混乱を避けるために通常のオープン時間となる午前6時には一般開放する考え。
札幌駅前通地下歩行空間の全長は、680㍍。地上の駅前通には市道と国道の部分があるため、地下歩行空間も札幌駅から北2条あたりまでの460㍍が市、そこから大通までの240㍍は開発局がそれぞれ工事を発注した。
オープンセレモニーは、同日の午前10時半ころを予定。場所は、北3条広場になる予定で上田文雄札幌市長や三井辨雄国交省副大臣(衆議、道2区選出)、中心部の商業者などが出席する。
地下歩行空間の壁面を利用した広告や大型ビジョンでの映像広告の詳細も、明らかになっている。指定管理者の札幌駅前通まちづくり会社が広告類を取りまとめるが、同社によると3月は電通北海道が広告を集め、4月以降は指定代理店制を導入して、指定代理店が企業広告などを集める。
指定代理店は、オリコム、近宣、クロスメディアホールディングス、大広、電通北海道、表示灯、北海道博報堂、ノヴェロの8社。
壁面広告の大きさは、高さ2㍍×長さ15㍍のものが4ヵ所、高さ2㍍×長さ35㍍が2ヵ所、高さ2㍍×長さ45㍍のものが1ヵ所となっている。長さ15㍍の広告は1週間単位、長さ35㍍と45㍍の広告は半年単位での掲出となる。
料金は長さ15㍍1週間で40万円、長さ35㍍半年間で200万円、長さ45㍍半年間で300万円になっている。
札幌駅前通まちづくり会社では、「地下歩行空間の公共空間に相応しい工夫を凝らした広告で、賑わいの相乗効果を目指して欲しい」と語っている。
ところで、札幌中心部の地下街には様々なネーミングが冠されている。ポールタウン、オーロラタウン、アピア、パセオ、エスタ等々。札幌駅前通地下歩行空間も、開通後に市民から愛称を募集することも検討されている。