北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)は、7月中旬のオープンを目指してオホーツク管内訓子府町に食品と衣料の小型コンビネーション店舗の建設を進めている。地域密着型店舗として地元の食材を品揃えしたり、運営面では少人数でオペレーション(運営)ができるように惣菜類などのアウトパック化を徹底する。(写真は、建設に着手したシティマート訓子府店)
訓子府町は、北見市に隣接する人口約5300人のマチで、これまでは大手流通チェーンの食品スーパーは進出していなかった。北雄ラッキーは、シティびほろ店(美幌町)やシティあばしり店(網走市)など道東で4店舗を展開しており、オホーツク管内での流通事情に詳しく、訓子府町でのニーズは高いと見て出店を決めた。
出店場所は、訓子府町役場に近い旭町。「シティマート訓子府店」として北雄ラッキーが食品と衣料のコンビネーション店舗、ホーマックニコット(本社・札幌市厚別区)が小型のホームセンターを向い合せに建設する。
シティマート訓子府店の売場面積は、約300坪で食品が230坪、衣料が70坪の比率。食品売場は、同社がこれまで培ってきた地域密着のノウハウを活用して地元食材を揃えるが、同社の通常の売場面積の約半分のため棚割り(陳列する商品の構成)は今後詰めていく。
また、少人数でオペレーションできるようにバックヤードでのパック詰め作業などを簡略化、近隣のシティびほろ店で生産している惣菜を搬送するアウトパック化に取り組むほか、精肉も札幌のセンターから運ぶことを検討、低コストでの運営モデルを構築する。衣料は、下着、靴下などの実用衣料のほかファストファッションも用意する。
シティマート訓子府店は、3月1日に就任した桐生宇優社長の元でオープンする初の店舗。「北見まで行かなくても地元で美味しい食品を提供する地域密着店舗にしたい」(桐生社長)。
施工は、昨年7月に建て替えオープンした旗艦店の「山の手店」(札幌市西区)と同じ三共後藤建設が担当している。