社会医療法人恵佑会(札幌市白石区、細川正夫理事長)は、札幌市白石区本通9丁目南に約5500坪の土地を取得した。恵佑会札幌病院(同区本通14丁目北1―1)に近く、将来の病院増設に備えた先行投資として取得したもので、現時点では具体的な計画はない。取得額は15億円程度と見られている。(写真は、恵佑会が取得した土地)
恵佑会は、がんの診断、治療、末期治療を一貫して行うことを目的に1981年3月、白石区本通14丁目北に札幌病院を開設した。84年4月に医療法人恵佑会となり、2010年には社会医療法人に指定されている。
08年には中央区に歯科口腔外科クリニックを開設したほか12年には札幌病院に近い同区本通13丁目北に第2病院を開設、13年には本通クリニックも開設している。札幌病院は229床、第2病院は135床。
今回取得したのは、もともとはNTT東日本の所有地でその後、07年に住友不動産が取得。今年5月末に恵佑会に所有権が移転された。土地登記簿によると、恵佑会を債務者に七十七銀行(仙台市)札幌支店が15億円の根抵当権を設定している。取得額はほぼ見合いの額と見られる。
恵佑会では、「札幌病院や第2病院の近隣でまとまった大きな土地はなかなか取得できないため、将来的な増設を見越して取得した。現時点では何の計画もない」としている。