北海道産日本酒の消費拡大を応援するイベントを行っている「花咲醸酒(はなさけ)の会」は28日、道産素材を使ったイタリア料理を道産日本酒で楽しむ「イタリアン×サケ」と銘打った夕食会を開催した。会場になったのは、イタリアンシェフの堀川秀樹氏がオーナーを務める「トラットリア・ピッツェリア・テルツィーナ」(札幌市中央区のサッポロファクトリーレンガ館)で、用意された道産日本酒は「二世古酒造」(倶知安町)の6銘柄。参加した約50人は、イタリアンと日本酒という珍しい組み合わせを満喫していた。(写真左は、イタリアンと道産な日本酒を楽しむ参加者。写真右は用意された二世古酒造の道産酒)
花咲醸酒の会が、こうした道産素材を使った各国の料理と道産日本酒をコラボで楽しむイベントを開催したのは初めて。提供された料理は、無農薬ハーブ農法による“ゆきひかり”と生海苔の焼きリゾットや上川産そば粉のトンナレッリ、新冠産二元豚のアローストなど新鮮な道産素材を堀川シェフがイタリアンに仕上げたフルコース。
二世古酒造からは、特別純米の吟風や彗星を使った日本酒などが提供された。夕食会では、堀川シェフや二世古酒造・蔵元杜氏の水口渉氏がイタリアンや日本酒の薀蓄などを紹介しながら参加者と懇談した。
花咲醸の会は、消費量が減少していた道産日本酒を飲んで蔵元を応援するとともに広く美味しさを知ってもらおうと様々なイベントを行うために昨年4月に結成された市民の会。昨年はイベントを2回実施したほか、蔵元ツアーを5回開催している。
今年度は、道内各地の蔵元と様々なジャンルの料理を提供するレストランが協力、道産素材を使った料理と日本酒を提供するイベントを毎月実施していく計画で、今回の「イタリアン×サケ」はその第一弾。
花咲醸酒の会は現在、個人会員70人、企業会員6社。なお、コープさっぽろは道産日本酒を拡大させる取り組みとしてオリジナルブランドの「花咲醸酒(はなさけ)」を販売しているほか、道内の蔵元による限定酒を販売するなど花咲醸酒の会を応援している。同会の活動はhttp://hanasake43.comで閲覧できる。