石狩郡当別町当別太(とうべつぶと)で建設が進められていた「北欧の風 道の駅とうべつ」の本体工事が終了した。今後は外構工事や駐車場の整備を行い9月23日にオープンを迎える。道内で119番目の道の駅で、地方創生を具体的に実現する「重点『道の駅』」にも選定されており、新たな賑わい発信の拠点として期待されている。正面(写真は、本体工事が完成した「北欧の風 道の駅とうべつ」)

「北欧の風 道の駅とうべつ」は、国道337号線と町道川下右岸線の南西角地にあり、木造一部鉄筋コンクリート平屋で床面積は約460坪。総工費は約10億7500万円、設計・監理はドーコン(札幌市厚別区)。

 当別町はスウェーデン・レクサンド市と姉妹提携しており、道の駅に近い太美地区はスウェーデンヒルズ(町の地名)の特徴的な街並みが広がっている。道の駅も北欧を意識したデザインとし、名称も「北欧の風」と名付けた。運営は、町、北石狩農協、町商工会の出資で昨年末に設立された「tobe」(トゥービー)が担う。

 内部のレストランは、オーナーシェフの堀川秀樹さんが札幌を拠点に展開している「トラットリア・ピッツェリア・テルツィーナ」が入る。恵庭市の「カフェテルツィーナ」と同じイメージで地元食材を活かしたパスタのコースなどを用意する。

 テイクアウトコーナーには町内の3店舗が並ぶ。オーナーシェフの有澤幸計さんがスウェーデンヒルズで運営する「レストランAri/アリ」はイタリアなどでファストフード的に食べられている「ピアディーナ」をテイクアウトメニューにするほか、高陣店長の西川正章さんは、「野菜引き立つスープたち」をテーマにしたメニューを提供する。
 また、「田西会館」と「浅野農場」は、合同でSPF豚をメーンとしたメニューを提供、地元で馴染みの「フランク・ジャンボ豚串」も販売する予定。このほか、ゆとりを持たせて買い物をしやすくした農産物直売所も設けられる。


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