【独自】北海道科学大学高校(札幌市豊平区)跡地開発の優先交渉権者はニトリに

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 学校法人北海道科学大学(本部・札幌市手稲区)は、旧北海道科学大学高等学校(同市豊平区中の島2条6丁目)の跡地開発について、ニトリ(東京本部・東京都北区、札幌本社・札幌市北区)を優先交渉権者に決定した。道科学大学高校は2023年4月から北海道科学大学などが集積している前田キャンパス(手稲区前田7条15丁目4-1)に全面移転することになっており、それに伴う旧校舎など跡地開発の事業者選定を行っていた。(写真は、札幌市豊平区中の島にある旧北海道科学大学高校)

 道科学大学高校の敷地は約4000坪とみられ、現在は校舎、体育館、実習室などが建っている。土地建物を所有する学校法人北海道科学大学は、この敷地の跡利用について、定期借地権を設定した公募プロポーザル方式で事業者を公募。3月初めに行われた、学校法人側の事前説明会には6社が参加、実際の公募には、4社が応募したとみられる。

 学校法人側は、外部識者を交えた審査委員会で各社の事業案を審査、3月末にニトリを優先交渉権者に決定した。次点交渉権者は、みずほ系リース会社。提案価格と提案内容の総合的評価では、ニトリとみずほ系リース会社の評価点は僅差だったようだが、総合的な判断でニトリが優先交渉権者になった。ちなみに、ニトリの持ち株会社ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長の出身高校は、道科学大学高校の前身、北海道工業高等学校。

 今後、学校法人側とニトリの交渉がまとまれば正式契約に進み、地上の建物や地下構造物の解体撤去工事に入る。解体工事終了後には、ニトリ店舗の建設が始まる見通し。

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