
ーー今日、高速道で釧路に来ましたが、道路沿いの土地にもタンチョウがたくさんいました。
鶴間 5羽ぐらいは、普通に見られたのではないですか。こんな地域は、他にはないと思います。
ーーXなどSNSでの太陽光発電施設に対する批判の声をどう感じていますか。
鶴間 今回、非常に強く思ったのは、SNSには影響力があるということ。率直にそう思いました。私たちも、法整備や改正の要請のため各省庁を訪問したり、国会議員に会ったりしてきました。しかし、そういった方法ではなかなか難しいなと少し感じていたところでした。今回、SNSなどで、過激な部分もありましたが、取り上げられたことによって全国的な話題になりました。そのことは、私たちにとってタイミング的にも良い方向に動いた部分もあるのではと思います。有名な方々が発信したことは、本当に大きかった。
ーーSNSの声が、施策の合意形成上で、プラス要因になったと。
鶴間 私たちは行政機関ですから、行政手続きに則って進めてきましたし、これからも進めていきます。SNSの声などとは一線を画していかなければいけないと思っています。ただ、市民の声は、大事にしていきたい。
ーー市民の声とSNSの声の線引きは、なかなか難しいと思いますが、今回は、市の政策に追い風だった。
鶴間 ある意味そうかもしれないですね。
ーー釧路市には現在、どのくらいの太陽光発電施設がありますか。
鶴間 2023年7月のガイドライン施行前までは把握できませんでしたが、施行後の2025年9月26日現在で15件(6673kW)の届け出があり、完了届がないものが23件(2万8783kW)あります。釧路市のメガソーラー設置面積は、苫小牧市の次に多いのですが、釧路市と釧路町を合わせると、苫小牧市を超えます。釧路は、日照時間が全国でも1、2を争うぐらい長い。霧のイメージを私たちも売りにしていますが、秋から冬は、結構晴れの日が多い。また、平地で、土地の価格も安い。そういった諸条件と送電網にも近いことから、太陽光発電施設が多いのだと思います。
ーー太陽光発電施設に対する廃棄の優遇措置はありますか。
鶴間 一切ありません。
ーー設置したら事業者が廃棄まで責任を持つと。
鶴間 基本的にそういうことになります。廃棄に対する法整備は、国で対応すべきことだと思います。
ーー国は、リサイクルに関して法的整備をしないと。
鶴間 他のリサイクル法との兼ね合いで、議論が一旦ストップしたと思っています。今回、環境省が音頭をとって、連絡会議を設置しており、その中で議題に上がってくると思います。私たちも廃棄の件に関して、法整備要望をしてきました。そういったことも含めて、国の方で検討していただければありがたい。廃棄費用は、設置と同じぐらいの費用がかかります。やはり事業者が責任を負うべきだし、それに不備があるのでしたら、法整備の上で解決すべきだと思います。



































