公益財団法人太陽財団(札幌市中央区)は2025年3月11日、札幌市中央区の札幌グランドホテル東館3階「GINSEN」で、令和7年度(2025年度)助成対象事業への助成金贈呈式を開催した。(写真は、主催者挨拶をする太陽財団・東原俊郎理事長)
(写真は、助成団体代表謝辞を述べるTOKACHI ICE PARK PLUS実行委員会の大野福公実行委員)
太陽財団は、地域の伝統を継承する事業や、障害者・高齢者福祉の充実、向上を目指した事業など、学生からシニアまで幅広い世代によって、道内の各地域で行われている賑わいづくりに助成する事業を、平成13年(2001年)から実施してきた。令和7年度は25年目になり、昨年9月25日から募集を開始、約1ヵ月の間に55件の応募があった。
同年11月15日に、外部有識者を中心とする選定委員会による審査を行い、同年11月28日の理事会で審議して、7件360万円の助成対象事業を決めた。今回を含めて25年間での助成総件数は446件、助成金総額は約4億460万円になる。
この日は、助成団体の活動が紹介され、同財団の東原俊郎理事長から助成団体に目録が贈呈された。東原会長は、「助成対象団体の皆さまは、マチの賑わいづくりに情熱を注がれている。北海道は、これからまだまだ明るい未来がある。皆さんは先人となって、地域の活性化のために頑張っていただきたい」と挨拶した。
助成団体を代表してTOKACHI ICE PARK PLUS実行委員会の大野福公実行委員長は、「冬期間に帯広駅前の広場にスケートリンクをつくって、市民や観光客に楽しんでもらっている。夜間にリンクに映像を投影し、その中を滑ってもらう取り組みも始めた。助成金を生かして来年度以降も継続し、帯広の街中を盛り上げたい」と謝辞を述べた。
■令和7年度助成対象事業は次の通り
▷TOKACHI ICE PARK PLUSデジタルアート事業(TOKACHI ICE PARK PLUS実行委員会、帯広市)▷「すすきの女神輿」修復事業(一般社団法人すすきの観光協会、札幌市)▷パルクールの普及とそれを用いた青少年の心身の育成(一般社団法人PARKOUR BASE、札幌市)▷道内高校への「出張事業」(特定非営利活動法人いきたす、札幌市)▷青春ダンス集団「昭和レディ」公演(青春ダンス集団「昭和レディ」、札幌市)▷鉄道による北海道開拓の歴史を未来へ遺すデジタルライブラリー事業(一般社団法人北海道観光資源創造センター、札幌市)▷漁業遺産「泉の袋澗」の維持補修(利尻しまじゅうエコミュージアム、利尻富士町)