キリンビール北海道千歳工場(千歳市上長都949-1)は、石狩森林管理署、社団法人国土緑化推進機構と2007年に締結した「キリン千歳水源の森づくり協定」に基づき、千歳市藤の沢国有林(13・26ha)で森林の保全育成活動を2023年10月14日に実施した。(写真は、「キリン千歳水源の森づくり2023」の除伐作業=キリンビール北海道千歳工場提供)

 千歳市の後援を受けて取り組む今回の活動(「キリン千歳水源の森づくり2023」)では、既に国有林の植林がなされているため、森林育成で効果がある除伐(森林内の風通しや日当たりを改善するために不必要な木を伐採すること)、間伐、枝打ちを主な取り組みとして実施した。対象となった木の種類はアカエゾマツ。
 この日は、キリンビール北海道千歳工場の従業員24人のほか、従業員家族4人、千歳市役所産業振興部農村整備課3人、林業技師会9人、チェーンソー作業を行うツリーフ北海道合同会社2人の42人が参加。約1haの範囲で2時間の作業を実施した。

 キリンは、1990年に業界に先駆けて横浜で水源の森活動を開始しており、2007年から千歳でも60年契約でスタートした。キリンビール北海道千歳工場の北村茂樹工場長は、「今年は17年目と歴史のある活動になってきました。工場で使う水は、名水百選にも選ばれているナイベツ川湧水を主原料としており、その水を育んでいるのがこの森です。その水を使えることに感謝して活動を続けたい」と話していた。



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