コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は、「フードロス対策部長」に石狩ひつじ牧場の羊を起用、2023年8月3日に任命式を行った。コープさっぽろでは、「食品ロスについて考えるきっかけになれば」と話している。(写真は、「フードロス対策部長」の任命式=コープさっぽろ提供)
コープさっぽろは、8月3日に「羊から学ぶ!?コープさっぽろエコツアー」を開催した。このツアーは、コープさっぽろの食品工場であるコープフーズ石狩食品工場(石狩市)から出る野菜くずやコープフーズ江別食品工場(江別市)で豆腐を作った時に出るおからなど、通常は廃棄されてしまう食品残渣を、工場近郊の石狩ひつじ牧場の羊の餌として活用していることを学ぶバスツアー。
小学生と保護者の親子20組40人の募集を行ったところ、定員の倍以上の申し込みがあり、抽選で16組40人が選ばれて参加した。費用は1組3000円(大人2000円、子ども1000円)。ツアーでは、コープフーズ江別食品工場での豆腐作り体験やコープフーズ石狩食品工場内の見学を行い、石狩ひつじ牧場では、工場から出た野菜くずやおからを羊に食べさせる餌やり、羊乗りなど、直接羊と触れ合う体験が行われた。
石狩ひつじ牧場では、羊へのコープさっぽろの「フードロス対策部長」の任命式も行われ、コープさっぽろの担当者から同牧場の山本知史さんに任命証が手渡された。同牧場は、ヨーロッパ産のナチュラルチーズを直輸入する札幌のチーズ専門店「チ―ズマーケット」の関連会社を農業生産法人化、2015年に石狩市樽川の農地2haを取得してスタートした。現在は約220頭を羊を飼育、羊乳を生産してチーズとヨーグルトを製造している。ツアーに参加した小学生からは、「知らないことが多かったので勉強になった」、「夏休みの自由研究にしたい」といった声が上がっていた。