旧北海道庁赤レンガ庁舎の前庭に9月4日、大人気クロスメディアコンテンツ「ウマ娘 プリティダービー」のキャラクター等身大パネルが現れた。この展示は、馬産地として著名な日高管内全7町(日高町・平取町・新冠町・新ひだか町・浦河町・様似町・えりも町)の食や観光の魅力を紹介する「優駿日高道!!オールひだか魅力いっぱい!観光物産展」(日高振興局主催)の企画の一つ。(写真は、道庁赤レンガ前庭に展示されたウマ娘等身大パネル。左からハルウララ、ツインターボ、タマモクロス)

 展示されたのはタマモクロス、ハルウララ、ツインターボの3キャラクター。同コンテンツを運営するCygames(サイゲームス、本社・東京都渋谷区)の協力を得て実現したが、道の事業に同社がウマ娘のキャラクター利用などを許可するのは今回が初めて。今後は、日高管内のさまざまな観光スポットに、その地域にゆかりのあるウマ娘の等身大パネルを設置していく計画。Cygamesと日高管内の行政機関との間で協力関係が構築されたことで、同管内のウマ娘聖地化が進んでいきそう。

(写真は、VR乗馬体験コーナー)
(写真は、物販コーナー)

「優駿日高道!!オールひだか魅力いっぱい!観光物産展」は、整備が進む日高自動車道(※現在は日高厚賀ICまで開通。2025年には新冠ICまで開通見込み)による札幌圏とのアクセス向上を受け、同地域の多角的な魅力を札幌で発信しようと実施した。バーチャルリアリティ(VR)で騎手体験ができるコーナー、天然木原板の展示販売ブース、日高産木材を使ったコースター作りブースなどを設置。「おさかな体験塾」と題した日高の海の幸に焦点を当てた企画では、タコの浜茹で実演やカレイの仲間マツカワの稚魚の餌やり体験などを実施した。
 日高7町の特産品が集まった物販コーナーは、開場からすぐに黒山の人だかりに。コンブやタコ、トマトに牛肉などの一次産品はもとより、浦河の苺スイーツなど、お菓子類も客足が絶えない人気振りだった。

(写真は、浜茹でする前のタコに触れる体験)
(写真は、客足が止まらなかったうらかわ菅農園の苺スイーツ)

 ところで、このイベントになぜこのウマ娘3キャラクターが選ばれたのか。ハルウララといえば真っ先に主戦場だった高知競馬場が連想されるだろうし、タマモクロスは春、秋の天皇賞や宝塚記念など関西のレースでの勝利が印象深い。だが実馬の生まれはハルウララが新ひだか町三石、タマモクロスは新冠町、ツインターボが新ひだか町静内といずれも日高管内。地元生まれという点も加味して、「ウマ娘に詳しい職員が、広く人気のあるというこの3キャラクターを赤レンガのイベントで選びました」と同物産展を担当している同振興局地域政策課の宮本哲也主幹は話していた。



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