JR苗穂駅の北口から弧を描きながら伸びる空中歩廊が、3月4日(木)午前10時に開通する。屋根付きの全天候型通路で、全長200m。駅と大型商業施設「アリオ札幌」、さらに同時期に竣工する地上27階建てマンション「ザ・グランアルト札幌苗穂ステーションタワー」の2階部分などと繋がる空中動脈とも言えるものだ。※動画は画像↓をクリックしてご覧ください
(写真は、空中歩廊の内部。左の「ザ・グランアルト札幌苗穂ステーションタワー」の2階部分と繋がる)
(写真は、地上から見た空中歩廊)
この空中歩廊は、大京(本社・東京都渋谷区)と住友不動産(同・同都新宿区)、JR北海道(同・札幌市中央区)が共同で取り組んだ「ザ・グランアルト札幌苗穂ステーションタワー」建設工事の一環として整備された。マンションは、地上27階建て、総戸数300戸で、3LDK3800万円から。また、北海道初となる年間エネルギー消費量を従来比で30%削減させた「ZEH-M Oriented(ゼッチ・マンション・オリエンテッド)」の基準を満たしたタワーマンションとなっている。
空中歩廊は、幅3mでJR苗穂駅の自由通路からやや下り勾配を経て平らになってアリオ札幌まで続く。歩廊の東側は、既存マンションや先に整備された我汝会さっぽろ病院に配慮して窓が低い位置に設置されているが、西側は開放的に窓が広がっている。天井に取り付けられたLEDライトは全部で約140個、床材には塩ビ系の長尺シートを使用して耐久性を高めている。空中歩廊は、同時に整備された商業業務棟の2階に入る「北洋銀行東苗穂支店」(3月15日から営業開始)とも直結している。空中歩廊の建設費は非公開。
駅の南北を行き来できる自由通路は自転車を手押しして通行できるが、空中歩廊は自転車を手押しして通行することはできない。3月4日の開通以降の利用時間は午前5時から午前0時30分まで。開通時にはアリオ札幌の1階敷地までしか通行できないが、今後アリオ札幌2階のモール部分と直結する予定になっている。空中歩廊の完成によってストレスフリーのアクセスが可能になるため、駅周辺の賑わい創出に一層弾みがつくことになる。