根室市ふるさと納税19年4~12月62億円で前年度突破

社会・文化

 根室市のふるさと納税寄付額が2019年4~12月で61億7000万円になった。寄付者は同期間で約38万人になり、9ヵ月間で18年度の約49億5000万円、約31万人と寄付額、寄付者とも大幅に超えた。08年度からの09年12月までの寄付額合計は約197億9000万円になった。(写真は、根室市常磐町2丁目にある根室市役所)

 根室市のふるさと納税寄付額は、15年度から大きく伸び始めた。寄付額と寄付者数は15年度が約12億9000万円、約5万6000人、16年度約33億円、約16万5000人、17年度約39億7000万円、約24万2000人となっていた。

 市では寄付額が大きく伸びている理由について「返礼品の大半が根室産の新鮮で良質な水産物であり、これまで先人が積み上げてきた根室ブランドの賜物」と喜んでいる。根室市の人口は2万5488人(19年11月30日現在)だが、それを15倍近くも上回る約38万人が関係人口(移住による定住人口でも観光に来た交流人口でもなく、地域や地域の人々多様にかかわる人々のこと)として市のまちづくりに関心を持っていることになる。

 19年度は、これら寄付金から、「認定こども園整備補助事業」、「多子世帯給食費無料化事業」などの子育て支援対策、漁業資源増大対策として「ベニザケ養殖技術開発事業」、ホタテ種苗放流などへの活用を予定しており、寄付者の意向に沿いながら計画的な活用を図っていく考え。

 同市ではふるさと納税を通じた交流人口の創出・拡大を目指すため、東京都新宿区で例年開催している交流イベントで寄付者との交流を図り「根室ファン」を広げていく。

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