カゴメ(本社・名古屋市中区)の主催で今年5月13日(土)に開催される、日本一食べたいオムライスを決める全国大会「カゴメオムライススタジアム2023」に向けて2月22日、札幌市中央区のサッポロファクトリー1条館北ガスショールームSAGATIKで、エリア大会となる北海道大会が開催された。出場4店舗の中でグランプリを獲得したのは、「レストランHiro」(河西郡芽室町)のオーナーシェフ、高橋広明さん(51)。高橋さんは、北海道代表として次のステップとなる全国WEB投票進出の権利を獲得した。(写真は、「カゴメオムライススタジアム2023」北海道大会グランプリを獲得した「レストランHiro」オーフーシェフの高橋広明さん=中央)

 カゴメは、日本発祥の洋食、ナポリタンスパゲティやオムライスを身近に食べてもらおうと、同社のカゴメトマトケチャップなどを使ったメニューの全国大会を2013年から実施している。2年ごとにナポリタンスパゲティとオムライスを入れ替えて、それぞれ日本一を決定している。コロナ禍でリアル開催ができなかったが、今回は3年ぶりの実開催となった。

(写真は、参加した店舗のシェフたち)

 北海道大会には、10数店舗がエントリー、書類選考を通過した「オムライス専門店ALOHA」(釧路市)の「夕焼けオムライス」、「レストランHiro」(河西郡芽室町)、の「幸せを呼ぶ黄色いオムライスwith十勝ポロネーゼソース」、「スウィートグラス」(恵庭市)の「濃厚カニ味噌のトマトクリームオムライス」、「士別バーベキュー」(札幌市中央区)の「北海道サフォークのラムチャップオムライス」4店舗が参加した。4店舗のシェフたちは、50分間の制限時間で大皿4食分、試食用の小皿4食分を手際よく作った。

(写真は、調理する高橋さん)

 試食審査をしたのは、ホクレン農業協同組合連合会・藤井雅樹米穀事業本部長、一般社団法人全日本司厨士協会北海道地方本部・大江廣嗣幹事長、あるた出版・平野たまみ編集長、カゴメ北海道支店・寺本隆博支店長の4人。審査項目は、おいしさ、材料やビジュアルのエリア性、シェフの技やこだわりで、各項目5点満点で集計した。

(写真は、実食審査する4人の審査員)

 その結果、グランプリを獲得したのは、「レストランHiro」の高橋さんが考案した「幸せを呼ぶ黄色いオムライスwith十勝ボロネーゼソース」。生産量日本一を誇る芽室町のスイートコーンをたっぷりと使用、十勝のチーズをオムライスに入れ、十勝ボロネーゼ(十勝産の牛豚肉、十勝産マッシュルーム、十勝産豆など)のソースをかけたメニュー。審査員の大江さんは、「色彩のバランスもよく、ボロネーゼソースとのマッチングが見事に表現されており、これぞ地産の一皿」と評した。

(写真は、北海道代表のオムライスになった「幸せを呼ぶ黄色いオムライスwith十勝ボロネーゼソース」)

 高橋さんは、「芽室のスイートコーンを使うなど、味の変化を楽しめるように工夫しました。トッピングにはローストピーナツも使っており、香ばしさも一緒に楽しんでもらいたい。コロナで外食は難しい時代になっていますが、私たちは食でしかお客さまを喜ばせることしかできないので、オムライスを食べて笑顔になってほしいですね」と話していた。高橋さんによると、店舗でも近くこのメニュ―を加え、1400円程度で提供するという。高橋さんはこの道30数年で、「レストランHiro」を2011年7月に開業。名刺にはオーナーシェフではなく、料理人の肩書を添えている。また、十勝産コーン炒飯地域活性化協議会会長なども務める。

 高橋さんは、北海道代表として他の8エリア代表とともに、3月20日(月)から4月3日(月)まで公式サイトで実施されるWEB投票の対象となる。この投票でベスト3の店舗に選ばれると、5月13日にABEMA特別番組(生放送)内で開催される決勝大会に出場、調理実演と番組出演者の実食で日本一を競うことになる。



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