「アパマンショップ平岸駅前店」(札幌市豊平区)の除菌消臭スプレーガス爆発からまもなく1年を迎えようとしている。未だ普段の生活に戻れない人もいる中、爆発現場となった「アパマンショップ平岸駅前店」が入っていた建物の跡地で新しい建物の建設工事が始まった。(写真、昨年12月のガス爆発事故現場)
(写真は、ガス爆発事故現場で始まった建物の建設工事)
昨年12月16日午後8時半ころ、除菌スプレー缶の室内処理によって引き起こされたガス爆発の被害は大きかった。けがをした人は52人におよび、店舗やマンションの窓ガラス被害などは46棟、車両25台にも被害が出た。一時通行止めによる店舗の売り上げ減少もある上、隣接するファミリーレストラン「ロイヤルホスト」は営業再開までに3ヵ月以上を要した。
事件後にバラバラになった木造2階建てのビルの映像は衝撃的だったが、その後がれきは撤去され更地になったままだった。まもなく1年になろうとする10月中旬、この更地に建設機械が並べられた。坪数125坪程度とそれほど広くないが、アパマン爆発事故の現場に建設の槌音が響くことで事件の風化は避けられそうにない。
建築主は以前のビル所有者である有限会社酒井ビルで、設計、監理は一級建築士事務所アーバンホームアーキテクツ(札幌市中央区)、施工は宮川建設(本社・札幌市白石区)が担っている。工期は2019年10月中旬から20年3月末までとなっており、APAMAN(本社・東京都千代田区)の保証終了の情報開示がない中で、来年雪解けのころには真新しい建物が姿を見せることになる。