札幌の初冬を代表するイベント「第36回さっぽろホワイトイルミネーション」が18日に開幕し、点灯式が行われた。今年は会場を8丁目まで拡大し、新たなオブジェを設置するなど大幅にリニューアル。約83万個のカラフルなLED電球が点灯した。(写真は、開幕したさっぽろホワイトイルミネーション。札幌の街は光の輪で彩られる)
16時30分から大通公園3丁目会場で行われた点灯式はあいにくの雨模様。コラボレートミュージックに選ばれた『街路樹』を、札幌在住の3ピース・バンドsleepy.ab(スリーピー)のボーカル、ギターを担当する成山剛さんが、ステージ上で披露する予定だったが雨のため急遽、テントの下で歌うことに。
式には秋元克広・札幌市長が出席、「イルミネーションは、札幌が全国に先駆けて1981年、わずか1000個の電球からスタートし、年々拡大してきた。日本の新三大夜景の一つにも選ばれた札幌の素晴らしい夜景と、このイルミネーションを多くの皆さまに楽しんでいただきたい」と挨拶した。
続いて「10、9、8、7…」とカウントダウンから「スイッチ・オン」という司会者の掛け声と共に83万個の電球が一斉に灯されると、一面は別世界に。会場から拍手や歓声が沸き起こった。また、点灯後に、コラボレートソングとなったロックバンド、back numberの『クリスマスソング』が会場に流れると、一足早いクリスマスムードに包まれた。
大通会場は、2015年までは1丁目~5丁目までだったが、今年から1丁目~8丁目まで規模を拡大し、それぞれの会場のテーマに合わせて、光や映像が楽しめるようになっている。
新会場となる6丁目~8丁目会場は、メディアアートの存在感が際立つ。6丁目会場は北海道の雄大な自然がテーマ。公園の立木を活かしたメディアアートや迷路を設置。 ショートストーリーの映像や光の迷路が体験できる。7丁目はカラフルな大小、様々な光るボールが設置され、クリスマスオーナメントの中に入り込んだような雰囲気を楽しむことができる。8丁目会場は、光に包まれた大型ドームシアターが新設。ドームは外から見ても中に入っても美しい映像を楽しむことができ、ドーム内には美しい万華鏡の映像が360度に広がる。これらに加え、札幌市役所前に直径2・6メートルの「アドベンツカレンダー クリスマスリース」も設置。12月になると日付部分が順次点灯し、クリスマス当日には全点灯となる。
会期中のイベントとして、市民や観光客などがライトなどの光るグッズを持って歩く、イルミネーションパレードが12月17日に開催される。
大通会場(大通公園1丁目~8丁目)は、12月25日まで、駅前通会場(駅前通北4条~南4条)は、来年2月12日まで、南一条通会場(南1条西1丁目~3丁目)は、来年3月14日まで。点灯時間はいずれの会場も16時30分から22時。
今年は北3条広場「アカプラ」や、札幌駅南口駅前広場でもイルミネーションが行われるなど、街全体に光の輪が広がる。来年2月に開催される冬季アジア大会の開催と共に国際都市、札幌が国内外から注目を集めそう。
※さっぽろホワイトイルミネーションの映像はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください