道内初の本格的なフットサルコートを完備したサッポロ・イーワン・スタジアムが、会社の福利厚生向けなどに利用が広がっている。フットサルは5人でチームを組むことができ、年齢や性別も関係なく手軽に楽しめるスポーツ。交代は自由のため体力に自信がない人でも親しむことができる。(写真は、イーワン・スタジアム1号館)
フットサル人口の裾野が広がりそうだ。
北海道はフットサルの発祥の地とも言えるほど始まったのは早かったが、裾野が広がらなかったのは満足な施設がなかったことが大きな要因。
札幌市内には3ヵ所のフットサル屋内コートがあるものの天井の高さが低かったりテニスコートとの併用など、公式基準に合致したフットサルコートはなかったのが実情だった。
サッポロ・イーワン・スタジアムを運営しているのは、石水。同社の石水勲社長は、「フットサル発祥の地なのに裾野が広がらないのはなぜかと思い、本州のフットサル場を全部見てきた。そこで感じたのは、北海道は思いっきり遅れているということ。体育館でバドミントンやバスケットの横でフットサルをやっているような状況で本格的なものがなかった。きちんとした施設を作れば、フットサルばかりかサッカーの冬の練習にも大きく貢献でき、サッカー人口の裾野も広がる」とイーワン・スタジアムを設置した理由を語る。
イーワン・スタジアムには、縦20㍍、横40㍍、高さ7㍍の公式基準を満たしたコートが3面設置されている。「きちんとした施設でサービスを提供するという“石水文化”がここでも生きています」(伊藤道行統括部長)
フットサルは20分ハーフで行われる。公式試合では、バスケットボールの公式試合と同じようにボールがコート外に出たり反則で中断するとタイムはカウントされないが、練習やレクリエーションとしてプレーする場合はボールがコート外に出てもタイムは継続してカウントされる。
5人で行うが、交代はいつでもどの場面でも可能。何回交代しても構わないため、男女混合チームでも年齢差があるチームでも戦術によっては勝てる可能性が出てくるのも面白さの一つ。
5人が集まらなくても個人で参加して現地で即席チームを作って楽しむこともできる。そういう“個サル”参加も増えているという。
イーワン・スタジアムは札幌地下鉄南郷13丁目駅から徒歩5分に立地しており会社帰りにもフラリと寄って汗を流すこともでき、新しいフットサル文化がここから生まれそうだ。
サッポロ・イーワン・スタジアムは、http://www.ii-one.jp