北方ジャーナル3月号発売! 本誌独占「旭川少女凍死事件の深層──元校長が証言 吹き荒れた誤報道で引き裂かれた尊厳」

マスコミ

「北方ジャーナル」2025年3月号が今日から店頭に並んだ。今月のトップは本誌独占、「旭川少女凍死事件の深層 元校長が証言 吹き荒れた誤報道の嵐で引き裂かれた尊厳」だ。時計の針は戻せないが、間違いを正すことで痛みは癒すことができる──。2021年3月23日、旭川市内の公園で凍死体で見つかった廣瀬爽彩さん(当時中学2年生・14歳)が通っていた中学校の元校長・金子圭一氏(65)の証言を聞いて思うことのひとつだ。彼女が入学して最初の夏休みを前に起きた入水騒動、そして入院、転校までの経緯を語ってもらった先月号に続き、後篇で金子氏は「旭川少女凍死事件」に関する報道の問題について多く触れた。金子氏はこう証言する。「誤りに満ちた一連の記事は、まるで嵐のようでした。あれで当事者たちの尊厳と教育現場が引き裂かれたことは間違いありません」(画像は、北方ジャーナル3月号の表紙)

 こちらの動きにも注目だ。当事者遺族と北海道との裁判に発展した、道立高等看護学院の在学生自殺問題。被告の道がパワハラ全否定の主張を展開する中、地元報道の独自取材で新たな情報が伝わった。亡くなった学生の同級生が第三者調査に応じ、学校による口封じの事実を証言していたという。本誌は2年あまり前、その声の主とみられる人物との接触を果たしていた。無念の記憶を抱え続けることになったその人は、当時の取材で何を語ったか──。

「日本の半導体産業は過去の成功体験から抜け出せず、周回遅れになっている。半導体の受託製造に特化した台湾企業のTSMCが独走状態の中で、政府は『今からスタートする』と言うが、無理筋な話ではないか」「グローバル化した供給体制は再編成を余儀なくされているが、このままでは中国を封じ込め、半導体を囲い込むための米国の間違った戦略に巻き込まれるだろう」──先端半導体企業「ラピダス」の建設に前のめりになる経済産業省や北海道に対し、札幌学院大学教授で経済学者の浅川雅己さんが警鐘を鳴らす。NPO法人さっぽろ自由学校「遊」の市民講座で語られた、その衝撃的な内容とは。

 1月下旬、現職自衛官が名前と顔を隠さずに国を訴えた裁判の口頭弁論が札幌で始まった。長年にわたる射撃訓練などで難聴を発症した原告の男性は、同じような被害が表面化せず多くの同僚たちが今なお苦しんでいる実情を訴える。声なき声を代弁する目的は、到って明快。国民に真実を知らせたい──。「何もしないのは責任の不履行」との信念の下、組織の安全配慮義務違反を問う闘いが幕を開けた。

 新型コロナワクチンをめぐっては、道内でも複数の基幹病院が4回目の接種を中止するなど、その有効性と安全性にかねてから疑問が呈されていた。そうした中、昨年10月からは65歳以上の高齢者らを対象とした新型コロナワクチンの定期接種が始まった。新たに登場した「レプリコンワクチン」は一度の接種で長期間効果があると期待される一方、体内にmRNAを入れることへの安全性が危惧されている。そんな新型コロナワクチンに「NO」を突き付けているのが、「北海道有志僧侶の会」だ。同会代表で札幌市北区新琴似にある真言宗惠弘寺の足立隆厳住職を訪ね、これまでの活動と胸にある思いを訊いた。

 このほかアイティ・コミュニケーションズ(本社札幌)創業者で北海道観光機構会長を務めていた小金澤健司氏が1月11日に急逝したことを受けて組んだ追悼特集、市内工業用地の不足解消を狙って札幌市が市街化調整区域で工場建設を誘導している動きを追った「シリーズ・住宅不動産情報」、斜陽と言われて久しい道東の拠点都市、釧路の新たな胎動を紹介する「釧路特集2025」などもオススメ。道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル3月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方もお近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンなどでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、右側下にある同誌のバナーをクリック。

※3月号主要コンテンツ

【報道】
■旭川 少女凍死事件の深層(4)──元校長が証言「吹き荒れた誤報道で引き裂かれた尊厳」
■告発・絶望の学府(35)──江差看護・パワハラ訴訟 自殺学生の友が悲痛の訴え
■半導体産業の世界的再編とラピダスの関係を識者が警鐘「周回遅れの日本に未来はあるか」
■隠蔽される公務災害──現職自衛官が実名・顔出し提訴 射撃などで難聴、国に賠償請求
■道警不祥事から考える(75)──2024年速報 前年比大幅増となった警官らへの処分
■惠弘寺・足立隆厳住職に訊く「私が僧侶として新型コロナワクチン接種に反対する理由」

【ニュース】
■突然の廃刊宣言、サイトも閉鎖 ネムロニュース創刊3年で終了
■最優先事項は「ハンターの安全」 猟友会がヒグマ問題で支部通知
■イオンやロピアの“巨人”に囲まれた小兵スーパーの「北海市場」が存在感
■仁木町の宮下氏がワンテーブル問題で佐藤町長を相手に2月中旬にも提訴へ

【追悼特集】──急逝した小金澤健司 北海道観光機構会長の足跡と直言
◾️北の大地で花を開かせた芸大中退生 残した観光機構大改革のレガシー

【シリーズ・住宅不動産情報】(27)──工場建設誘導に動く札幌市
■市街化調整区域で業種規制緩和と面積拡大で狙う市内工業用地の不足解消

【2025 道東・釧路特集】
■内閣府特命大臣・衆議院議員 伊東 良孝氏に訊く「若者や女性に選ばれる地方を」
■衆議院議員 鈴木 貴子氏に訊く「道東道をさらに延伸し地域の魅力を財産に変えよう」
■釧路市長 鶴間 秀典氏に訊く「釧路湿原などの自然をソーラー乱立から絶対に守る」
■五明 社長 五明 龍哉氏に訊く「コロナ禍で痛感した新規事業に挑むことの重要性」
◾️橋梁メーカー・釧路製作所が目指す地域の未来「多角化で宇宙ビジネスにも挑む」

【ビジネスリポート】─北海道エアポートの新たな輸入事業
◾️隣接空港としてラピダス機材の搬入基地へ飛躍する国際貨物「SIACT」

【Agri Report】──北の大地を拓く新・農業人【1】
■豊富町で“ミニマル”牧場を創った田中真生さん「手が届く規模で実現させた“楽農”」

【長期連載】
●ルポ「ひきこもり」(114)──KHJ道支部「はまなす」の北郷恵美子会長が勇退へ
●戦争遺産をめぐる旅(111)──空襲を受けても奇跡的に残った東大和市の日立航空機変電所跡

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