北海道新聞社(本社・札幌市中央区)が本社移転に向けて第一歩を踏み出した。同社は昨年12月末にかねて予定していた移転用地約1100坪を取得、3年後の本社全面移転を当初の計画通りに進める考えだ。(写真は、道新が取得した旧北海自動車整備工場跡地。左の白い建物は、道新が所有する創成川イーストビル)

 道新は、昨年初めに大通西3丁目6にある現本社を、大通東4丁目に移転する計画を開示。2024年に本社を全面移転するとともに、旧本社の跡地利用を進める考えも明らかにしていた。

 移転先となる大通東4丁目の住居表示は、南1条西4丁目で北海自動車工業(本社・札幌市中央区)の所有地。そこには北海自動車工業の整備工場が建っていたが、昨年9月から解体工事が始まり、12月初めには更地になっていた。道新は、昨年12月25日付で更地になったこの土地、約1079坪(約3563㎡)を北海自動車工業から取得した。取得額は非公表。抵当権などは設定されておらず現金取得だったもよう。

 ある不動産関係者によると、「大通に面した東4丁目の路線価は㎡当たり52万円ですが、実際の売買では2~3倍の価格で取引されています。道新が取得した土地は中心部では滅多に出てこない物件なので、相場よりもさらに高値で取引されたのではないか」と話す。仮に路線価の3倍だとすると総額は約55億円になる。

 今後のスケジュールについて道新は、「現在、新本社建築に向けて検討を重ねている段階です。その内容について現時点でお話しできるものはございません」(経営管理局法務広報グループ)としている。また、現本社の再利用についても、「大通西3丁目の現本社(ビルと土地)の活用についてはどのような方法が良いかなどについて検討している段階です。その検討内容を含め、現時点でお話しできるものはございません」(同)とした。

 大通東地区を含む創成川イーストでは、北4東6地区や北3東11地区で市街地再開発事業が進んでおり、道新新本社の建設でさらに賑わいの厚みが増すことになりそうだ。



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