サッポロドラッグストアー(本社・札幌市)は、道新旭川支社跡地(旭川市4条通10丁目)に店舗進出する。29日、道から告示された大規模小売店舗立地法届出によって正式に明らかになった。開店時期は11月19日。サツドラは、既に旭川で2店舗の建設を進めており今年中に新設3店舗が一挙にオープンする。旭川発祥で市内では圧倒的にシェアを持つツルハ(本社・札幌市)の牙城に攻め込む。(写真は、サッポロドラッグストアーが『メガドラック』のフォーマットで出店する道新旭川支社の跡地)
 
 道新は、旭川支社を2年前の10月に旭川北洋ビルに移転、それに伴ってビル解体工事を進め昨年4月には更地になっていた。敷地面積約4000㎡。道新は、昨年9月に大和リース(本社・大阪市)と土地の賃貸借契約を締結していた。
 
 29日に道から告示された大店立地法届出によると、建物設置者は大和リースで店舗面積は約1307㎡。サツドラが賃借するリースバック方式で店舗進出する。
 駐車場の収容台数は41台、駐輪場の収容台数は15台。開店時間は午前7時、閉店時間は午前0時となっている。
 
 ドラッグストアのフォーマットは「網走や函館で展開しているメガドラッグのタイプ」(サツドラ執行役員営業企画室ゼネラルマネジャーの高橋雄三氏)。ヘルスケア・ビューティケアなとどの専門性と食品、酒などのデスィスカウントを融合したドラックストアになる。
 
 旭川はツルハ創業の地で、現在39店舗と他のドラッグストアを断然引き離している。一方のサツドラは現在1店舗でショッピングセンターのテナントとして展開する約150㎡程度の小規模店。2005年には一度出店したものの不採算を理由に5年後には閉店、ツルハのシェアを切り崩せなかった。
 
 サツドラにとって旭川進出は、全道展開するにあたり避けて通れない地域。出店戦略を練り直し、同社の戦略フォーマットとも言えるメガドラックタイプの進出で捲土重来を狙う。
 
 既にサツドラは旭川市内に2店舗の出店が決まっている。北炭販売が所有する大町2条7丁目の敷地約6000㎡に面積約1400㎡の店舗を6月末めどにオープンするほか、豊岡4条3丁目ではカワムラの所有する土地に同じく約1400㎡の店舗を建設、9月末オープンを予定している。
さらに道新旭川支社跡地への進出で、今年中に3店舗体制を構築、サツドラブランドの浸透を図る。
 
 旭川市内には、全国系ドラッグストアのサンドラッグ(本社・東京都府中市)6店舗、ココカラファイン(本社・横浜市)がセイジョーをフィール旭川内に1店舗、ココカラファインを末広町に1店舗展開するなどしている。



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