札幌学院大学(江別市)は2月26日、同大新札幌キャンパス(札幌市厚別区厚別中央1条5丁目1-1)で「第2回学生ビジネスプランコンテスト」を開催した。同大が連携協定を結んでいる北翔大学、酪農学園大学、北海道情報大学、滋慶学園グループ、苫小牧工業高等専門学校、日本政策金融公庫、北海道中小企業総合支援センターなどとの連携活動の一環として開催。最優秀賞には、苫小牧高専の「ゴミ収集車を利用した道路損傷の検出・解析」が選ばれた。(写真は、最優秀賞を受賞した苫小牧高専フロンティアコースの3人)

「学生ビジネスプランコンテスト」は、学生たちの自由な発想によって、現在の社会や地域で問題となっている身近な課題を解決するビジネスアイデア、将来の社会や地域の革新に繋がるビジネスアイデアを競い合うコンテスト。今年は一次審査を通過した11チームが各7分間のプレゼンテーションを行い、審査員が技術や収支の質問などを行った。出場したのは札学院大6チーム、北海道情報大2チーム、札幌ベルエポック美容専門学校1チーム、北海道ハイテクノロジー専門学校1チーム、苫小牧高専1チーム。

 審査員は、日本政策金融公庫北海道創業支援センター所長・小塚友平氏、北海道中小企業総合支援センター理事・金本真明氏、札幌市経済観光局産業振興部経営支援担当課長・髙橋忠浩氏、モノモード(札幌市北区)取締役・横山雄哉氏の4人。
 審査の結果、最優秀賞には苫小牧高専フロンティアコースの3人が選ばれた。同高専のビジネスプランは、生活道路や幹線道路を低速度で走るゴミ収集車に、スマートフォンを装着して画像による道路状況を収集、AIで解析、マップ上に道路損傷状況を表示するもの。ゴミ収集事業者と連携して路面データ解析の高専発ベンチャーを設立、3年間の実証を経て他の自治体にも広げていくというプラン。審査員からは、「新しい技術とゴミ収集車を組み合わせたのは素晴らしい着眼。社会課題の解決策として将来的な可能性があるので、ぜひ実現してほしい」と高い評価を得た。

 優秀賞は、札学院大・能登龍二さんの「福祉でマッチ『福コイ』」と札学院大・橋長ゼミナールの「新札幌×札学院大地域活性化プロジェクト」、奨励賞には、札学院大・木幡亜美さんの「見守りZOOM体操」、北海道情報大・藤本ゼミナールの「葉っぱ闇市(はっぱ・あんだーぐらうんど)」、札学院大・阪内春花さんの「森町シニア塾」、札幌ベルエポック美容専門学校・長原上方チームの「美容×Z世代」が選出された。最優秀賞5万円、優秀賞3万円、奨励賞1万円の目録がそれぞれ贈られた。

 河西邦人学長は、「今回は各校・各ゼミナールの特徴が出た素晴らしいプランが多く、プレゼンのクオリティーも高かった。このビジネスプランコンテストは、北海道から高成長のVBを生み出す舞台として開催しているもの。若い人たちがゼロベースでチャレンジすることを応援して、北海道を盛り上げたい」と話していた。
※2022年3月1日記事一部修正しました。



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