「大学私物化、ガバナンス破壊」、旭川医大教授ら22人が吉田学長の辞職・解任を求める署名活動開始

道内大学・教育

 国立大学法人旭川医科大学(旭川市)の教職員らが学内から吉田晃敏学長(68)に「ノー」の声を突き上げた。2月9日、現役教授や名誉教授22人が発起人となって「旭川医科大学の正常化を求める会」(以下、求める会)が、吉田学長の辞職もしくは解任を要請するための署名活動を始めた。同会では活動を通してただちに吉田氏の辞職を求め、すみやかに辞職しない場合は、文部科学大臣に同氏の解任を申し出るよう学長選考会議に要請するとしている。(写真は、吉田学長(左)と古川博之前病院長=2020年1月28日の記者会見時)

「吉田晃敏学長の辞職・解任を求める署名活動にご協力ください」と題された趣意書で、求める会は《同学長はこの14年間にわたり大学を私物化することにより、本学の価値を低め、ガバナンス機能を完全に破綻させました》と厳しく批判。大学を立て直すための第一歩は吉田氏の辞職か、解任しかないとして《開学以来最大の危機を救うため、今こそ皆で声を上げるべき時》と職員に訴えている。

 今回の行動に踏み切った理由について求める会では、①新型コロナウイルス医療の中で起きた不適切発言 ②古川博之病院長に対する不当な解任ならびにパワハラ ③滝川市立病院からの勤務実態を伴わない収入ーーといった吉田氏の学長としての問題点を挙げ、《吉田学長によるガバナンス機能不全の例は、まだ表面化していないものを含めると枚挙にいとまがない》とし、多くの教職員が同氏のパワハラ被害を受けていることにも言及している。

 旭医大の教授ら22人という決して少なくない身内から、辞職・解任を求める署名活動を起こされた吉田学長。眼科教授時代の輝きは完全に曇ってしまった。吉田学長は、旭医大をどこに導こうとしているのか。このままでは地域医療に貢献できない医大になってしまう。(北方ジャーナル提携記事)

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