サツドラホールディングス(HD、本社・札幌市北区)のグループ企業で教育事業を展開するシーラクンス(同・同)と学校法人札幌日本大学学園(北広島市、「札幌日本大学中学校・高等学校」)は29日、北海道の教育業界の発展と社会で活躍する人材の育成を目的にパートナーシップ提携を締結した。(写真は、パートナーシップ提携の締結式。左からシーラクンス・藤澤義博社長、学校法人札幌日本大学学園・浅利剛之理事長・校長=サツドラHD提供)
シーラクンスは、幼児からシニアまで幅広い年齢層を対象に国語、算数(数学)、英語、プログラミングなどが学べるデジタルスクール「D-SCHOOL北海道」を展開している。今回の提携によってシーラクンスは、札幌日本大学学園が推進するICT教育ビジョンに基づき、両者の持つICT教育ノウハウを生かし、中学校での技術・情報課程の授業をプロデュース、2020年度からエンジニアリング、プログラミングスクール講師を派遣した授業を開始する。これによって、シーラクンスは札幌日本大学学園が掲げる人材育成像である「世界で貢献する人」づくりを支援する。
初年度は、プログラミング言語「Scratch(スクラッチ)」を使用し、D-SCHOOL北海道の「ゲーム制作コース」のカリキュラムに沿ってプログラミング及びデジタル教育の基礎を全中学生が理解することを目指す。生徒がプレゼンテーションスキルを身に着けることを目的に、サツドラHDが9月に移転する新社屋で生徒が制作したゲーム作品を学校関係者、保護者向けに発表する予定。
21年度から中学校でプログラミング教育が必修化されるため、シーラクンス及び札幌日本大学学園の両者でプログラミング教育のカリキュラムを作成、来年度入学予定の新1年生からプログラミング授業を実施する。
中学校と民間のプログラミングスクールが共同でプログラミング教育のカリキュラム作成やプログラミングの授業を実施するのは北海道では初の取り組みとなる。