コープさっぽろ(本部・札幌市西区)は2025年2月28日、日本赤十字社北海道支部と健康診断事業をはじめ、各種事業における包括連携協定を締結した。(写真は、包括連携協定締結式。左から日本赤十字社北海道支部・渡辺明彦事務局長、コープさっぽろ・大見英明理事長=コープさっぽろ提供)
日本赤十字社北海道支部は、災害救護や医療救護、救援物資の配分や血液製剤の供給など、幅広い分野で活動している。コープさっぽろは、同支部との包括連携協定締結により、医療事業や医療・健康の講話・イベント実施のほか、コープさっぽろの物流網を生かした救援物資の配送など、災害時の連携を強化する。
コープさっぽろは、組合員向け健診事業を新年度から開始することにしており、再検査が必要になった場合に近隣の赤十字病院を紹介、組合員が、地元で安心して受診できるようにする。また、コープさっぽろが今年、60周年を迎えることから、協定に基づいて全道献血キャラバンを実施、全国的に問題となっている血液不足の課題解決にも取り組む。
この日、札幌市西区のコープさっぽろ発寒本部で協定の締結式が行われた。日本赤十字社北海道支部の渡辺明彦事務局長は、「災害物資支援では、各地の市町村に備蓄いただいているものを被災地に届けているが、今後は、コープさっぽろの店舗などから被災地に送ることができるようになる。手を取り合って道内の災害支援に取り組んでいきたい」と話した。
コープさっぽろの大見英明理事長は、「健康診断による早期発見が、医療費削減や生活負担減に繋がる。健康診断受診率を上げ、もし治療が必要となった場合は、道内10ヵ所の日本赤十字病院と連携して治療を行っていただき、健康寿命延伸を進めたい」と述べた上で、コープさっぽろの店舗網、生産網、物流網を活用して、非常時の地域復興支援に貢献していくことも示した。