札幌競馬場近くに移転新築した「静和記念病院」、CHCPホスピタルパートナーズが経営支援

医療関係

 2022年5月に移転新築した医療法人静和会「静和記念病院」(札幌市西区八軒5条東5丁目1-1)が、このほどCHCPホスピタルパートナーズ(東京都千代田区)の経営支援先病院になった。道内でCHCPパートナーズが経営支援しているのは、「桑園中央病院」(札幌市中央区)、「南札幌脳神経外科」(同市南区)がある。(写真は、札幌競馬場近くに新築移転した「静和記念病院」)

 医療法人静和会は、札幌市西区琴似や平和、磯谷郡蘭越町などで、急性期、亜急性期、回復期、慢性期、在宅支援活動をグループのネットワークを生かして展開してきた。開設60周年を機に、「静和記念病院」、「平和病院」を統合、現在地に新「静和記念病院」(病床数195床)を2022年5月、移転新築オープンさせた。

 土地建物には、2020年に三菱UFJ銀行や三井住友銀行、大地みらい信用金庫が約15億万円の抵当権を設定しているが、2022年には独立行政法人福祉医療機構(東京都港区)が、約40億円の抵当権を設定した。さらに、2023年にはCHCPパートナーズ(地域医療ヘルスケア連携基盤)が出資している合同会社Denali-HP2(東京都千代田区)が、約29億円の根抵当権を設定した。抵当権、根抵当権の総額は約84億円に上る。

 Denali-HP2の根抵当権設定と呼応して、CHCPパートナーズが経営支援をすることになった。同パートナーズの経営支援手法は、プロ経営者の参画による、持続的地域医療構築に向けたガバナンス構築、ハンズオンによる事務長サポート、経営管理機能の強化、地域有力病院との連携による医師派遣など。「静和記念病院」のほか、医療法人静和会が展開する介護保険施設「エル・クォール平和」(札幌市西区)、「平和リハビリテーション病院」(同)、「昆布温泉病院」(磯谷郡蘭越町)も経営支援を受けている。

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