千秋庵製菓(本社・札幌市中央区)が、店舗の選択と集中を進めている。2023年12月31日に「西野二股店」(同市西区西野7条3丁目5-24)を閉店、これによって郊外型ロードサイド店舗は姿を消した。店舗数は2023年1月の29店舗から15店舗になった。(写真は、2023年12月31日で閉店した「千秋庵製菓西野二股店」)

 千秋庵製菓は、2022年10月にきのとや系の北海道コンフェクトグループ(本社・札幌市中央区)入りしてから、千秋庵製菓の伝統を生かしてアップデートした商品「巴里銅鑼」や「生ノースマン」を投入。これら2商品は「札幌三越店」、「大丸札幌店」での専門展開で行列ができるほどの人気が続き、全体を牽引して、売上高は、北海道コンフェクトグループ入りする前よりも倍増の勢いを続けている。

 こうした中、千秋庵製菓は、2023年になってから閉店を加速している。1月15日に「イオンモール旭川駅前店」(旭川市)、2月15日に「長崎屋小樽店」(小樽市)、4月18日に「イオン登別店」(登別市)、5月10日に「ビッグハウス岩見沢店」(岩見沢市)、6月19日に「イオン札幌西岡店」(札幌市豊平区)、同月27日に「イオン藻岩店」(同市南区)、8月17日に「イオン小樽店」(小樽市)、同月24日に「ラルズマート啓明店」(札幌市中央区)、同月31日「札幌エスタ店」(同)、9月5日に「藤野店」(同市南区)、10月19日に「ラッキー新琴似四番通店」(同市北区)、同月26日に「ラッキー篠路店」(同)、11月16日に「ス―パーアークス北24条店」(同)と続いた。

 そして、12月31日には、最後の郊外型ロードサイド店舗だった「西野二股店」が営業を終了した。これによって、千秋庵製菓の店舗は、中心部にある「ザ・ノット札幌」(南3条西3丁目16-2)の1階に入っている路面店の「本店」のほか、百貨店や大型商業施設に入っている14店舗の合計15店舗になった。


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