みんなの党北海道広域支部(水橋初支部長)は22日、渡辺喜美代表を招いたタウンミーティングを札幌パークホテルで開いた。党員拡大と次期衆院選に向けた候補者擁立の環境づくりを狙ったもので、会場には500人を超える支持者が集まった。終了後に渡辺代表は記者会見し、北海道全12選挙区のうち半分以上の選挙区で候補を擁立する考えを示すとともに7区から壷田重夫根室市議が出馬することも明らかにした。(写真は、講演する渡辺喜美代表)
タウンミーティングでは、みんなの党に所属する市議や町議7人が壇上に並び、渡辺代表が講演。渡辺氏は背広の上着を脱いだベスト姿で演台を離れ、壇上を動き回って聴衆に身振り手振りで約1時間に亘って語りかけた。
渡辺氏は、「今までの政治や統治機構を一旦リセットしなければ、日本を再び隆盛国家にすることはできない。この20年間の大問題は政治のイノベーションがなかったことだ。民主党や自民党ではできない。そこに風穴を開けるのがみんなの党だ」とアピールした。
会場からは、「民主党政権が続くとどうなるのか」という質問などが出たが、渡辺氏は「民主党政権が続くと日本はギリシャになる」と答え、「民主党と自民党の談合で次期衆院選後には大連立の可能性が高く、政権交代の可能性は難しいと言わざるを得ない。しかし、自民党でも民主党でもない地域主権の本物の政党はみんなの党しかない。大阪維新の会はお勉強中だ」と述べ、みんなの党の北海道での頑張りを期待していた。
タウンミーティング終了後に会見した渡辺氏は、「選挙区が3あれば半分以上は立てるのがみんなの党の原則。北海道は12選挙区なので4つ以上は立てるが、北海道にはみんなの党の根っこが既に生えているので党本部としても半分以上の選挙区から候補者を擁立したい」と語った。どの選挙区からは言及しなかったが、既に7区から党公認で壷田重夫根室市議・党7区支部長が立起することが決まっており、「それ以外にも自民、民主しか選択肢がないのは極力避けたい。シンボリックな選挙区には立てたいし、
北海道では今のままではいけないと考える無党派の人がかなりいる。この無党派の方々に訴えかけることができればみんなの党が勝てる選挙区は沢山あると思っている」とした一方で、純粋比例では候補者を出す考えはないとした。
また、大阪維新の会との連携については、「維新の会の維新八策がどのような形で出来上がるのかを見たい。何をやるのかを見たうえで、同じなら一緒にやるし、違えば別々にやる」と答えるのにとどめた。