来年春の札幌市長選に出馬を表明している秋元克広前札幌市副市長(58)の連合後援会(さっぽろの未来をつなぐ市民の会)は17日、札幌市内のホテルオークラで事務所開きを行った。市議や道議、国会議員秘書のほか市内の経済人など約360人が出席した。(写真は、挨拶する連合後援会の加藤共同代表と秋元氏夫妻)
冒頭、連合後援会共同代表の加藤欽也ほくていホールディングス社長が挨拶、「札幌市にはチャレンジすべきことが多いが、秋元氏の行政手腕と人間性ですべて乗り越えて行けると確信している。市民とともにマチを作っていけるリーダーは秋元氏しかいない」と出席者に支持の輪を広げるよう要請した。
来賓として挨拶したのはモエレ沼花火大会実行委員長で建設・設計、施工、監理のアクティー社長、糸川一也氏。糸川氏は、「モエレ沼公園で市民手作りによる花火大会をしようと2009年から市と話し合ってきたが、その担当が秋元副市長だった。公園で火を使うのは難しいと言うことだったが二人三脚で実現できた。これからも札幌の子供たちの未来のために秋元氏と共に歩んでいきたい」とエールを送った。
秋元氏は夫人とともに挨拶に立ち、79年に入庁した札幌市役所の面接試験でのエピソードを披露。地下鉄をどう思うかと面接官に聞かれた秋元氏は『ゴムタイヤでは(当時の)国鉄と相互乗り入れできないから将来に禍根を残すのでは』と答え、面接官から『君は何を言っているんだ』と非難され、秋元氏も「落ちた」と思ったという。ところが後日、合格通知が届いた。「札幌市も懐が深い。札幌の街が好きだから市で働こう」と決意した当時の心境を話した。
そのうえで、秋元氏は「札幌は72年のオリンピック当時に建てられた施設などが大量に更新時期を迎えている。財政バランスを見ながら全体を見て的確に判断する即戦力のリーダーが求められている。生活と雇用を守るため経済を活性化し市民が希望を持てるようにしてより魅力的なマチにしたい」と述べ支援を訴えた。
その後、連合後援会共同代表の紫藤正行大黒自工代表取締役が「今日を起点として来年の市長選に向けてスタートしよう」と出席者とともに拳を突き上げ『頑張ろう』を三唱した。
連合後援会では11月10日に札幌パークホテルで秋元氏の政経セミナーを予定している。連合後援会事務所は、札幌市中央区南3西4のアーバン札幌ビル別館2階に設けた。
(写真は、連合講演会の紫藤共同代表=左と集まった支持者)