道職員の今年度の再就職状況が明らかになった。それによると、課長級は7割程度、部長級では86%が関連団体などに再就職している。道は定年60歳の1年前に退職勧奨(肩たたき)を行うが、ほぼ再就職が保証されている実態が改めて浮き彫りになった。
課長級以上の再就職状況は次の通り。
関連団体などからの人材紹介を経て再就職したのが23人で、関連団体などが意中の人物を直接指名し再就職したのが61人。
道への人材紹介を経て再就職した23人のうちで、関連団体などへの再就職は22人で民間企業へは1人となっている。
民間企業へ再就職は、年々減少しており、道経済の厳しい状況の中で道職員を受け入れるメリットや余地が細くなっていることが分かる。
道は、職員の再就職について「長年培われた知識経験を受け入れ先が個別に評価した結果」という見解だか、道への人材紹介を経て再就職した22人は、道が首のすげ替えを行っているに過ぎず、厳しい民間企業に比べて道職員の厚遇ぶりが改めて明らかになった。
なお道職員全体の今年度の再就職状況は、110の関連団体に対して常勤役員は50人、常勤職員は256人の合計306人となっている。
過去5年間を見ると、2006年度は136団体に常勤役員79人、常勤職員37人の合計416人、07年度は129団体に常勤役員73人、常勤職員330人の合計403人、08年度は122団体に常勤役員67人、常勤職員295人の合計362人、09年度は121団体に常勤役員59人、常勤職員302人の合計361人。
道の関連団体への再就職も年々減少傾向にはなっている。