ダイイチ(本社・帯広市)の5月度売上高前年比が2日、公表された。それによると、天候や日取りの関係もあって全店、既存店ベースがともに前年同期比100%で前年並みとなり、これまでの上げ潮ムードが一転、足踏みに状態になった。ダイイチ本社(写真は、ダイイチ本社)

 同社は、昨年4月に新店の「恵み野店」(恵庭市)を出店して以降、新店はないため全店と既存店が同じ数値になる。それによると、前年同月比100・0%で伸びはゼロだった。
 昨年より土曜日が1回少ない日取りや天候の影響もあったが、消費増税による駆け込み需要の反動減があった昨年3月以降の低水準になった。
 
 部門別の売上高前年比は次の通り。
■青果 97・2%
■水産 97・6%
■畜産 100・6%
■惣菜 100・0%
■デイリー 101・3%
■一般食品 100・7%
■日用雑貨 102・5%
■その他 104・1%
 
 4月度は、水産のみが前年同月を割っていたが、5月度は水産に加えて青果も前年同月割れ、同社を象徴する惣菜も伸びが止まった。客数は同97・9%、客単価は102・1%だった。
 
 ダイイチは、食品スーパーの中でも堅調な伸びを見せる優等生。そのダイイチの売上げが足踏みしてきたことは、消費の潮目変化の兆しと見ることもできる。6月以降の動向に注視が必要だ。


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