社会医療法人社団カレスサッポロ(本部・札幌市東区)は、同市中央区北1条東1丁目2-3の旧時計台記念病院の敷地を住友不動産(本社・東京都新宿区)に売却する。(写真は、解体工事が始まった旧時計台記念病院)
カレスサッポロは、札幌卸センター跡地の1街区(北6条東3丁目)に2025年4月、カレス記念病院を開設。時計台記念病院は、同じグループの北光記念病院(札幌市東区北26条東8丁目)とともに移転統合され、閉院となった。時計台記念病院は、1982年6月に時計台病院として開業、当時は、医療法人財団敬和会が運営していた。カレスサッポロ(当時は医療法人社団)は、2002年10月に時計台病院と事業提携、2005年10月に同病院を事業承継、2006年4月に時計台記念病院に施設名を変更した。
敷地面積は約470坪、地下1階、10階建てで、開業当初は延べ床面積約2023坪(6678・35㎡)だったが、2度の増築工事によって、延べ床面積は約2432坪(8026・75㎡)になっている。
閉院した時計台記念病院は、2025年6月23日から解体工事が始まった。同病院は、未耐震のため、補助金を受けて除却(解体)工事を行っており、工事は、2026年2月28日までの予定となっている。注文者はカレスサッポロ、解体工事はリ・ウインズ(札幌市白石区)が手掛けている。
敷地は、2025年6月に住友不動産が条件付所有権移転仮登記を行っている。解体後に引き渡されるもよう。隣接する時計台記念病院アネックスの敷地約400坪は、個人の共有名義となっているが、住友不動産は、2025年6月に売買予約を行っている。旧時計台記念病院の本館、アネックスの敷地は、いずれも住友不動産が取得することになりそうだ。