客室から一望できる洞爺湖と湖面に浮かぶ中島ーー四季折々の絶景を堪能できる「ホテル プレミアム・レイクトーヤ」が1日、開業した。社会医療法人社団カレスサッポロ(札幌市中央区)が社会医療法人として認められているホテル業に参入するもので、宿泊料金は1泊3万円以上に設定。団塊世代の国内観光客をターゲットとし、「癒しと健康」をコンセプトに得られたノウハウを病院経営にも活かしていく。(写真は、洞爺湖畔に開業した「ホテル プレミアムレイクトーヤ」)
(写真は、ロビーから見える洞爺湖と中島)

「ホテル プレミアム・レイクトーヤ」(虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉212ー3)は、洞爺湖温泉街から離れた洞爺湖西湖畔の国道230号線沿いに立地。旧そごうの保養所「蒼水閣」として建てられた施設を大規模に改修、高級ホテルとして再生させた。「蒼水閣」は一時、社会医療法人慈恵会(虻田郡洞爺湖町)が取得して保養施設として利用していたが、2年前にカレスサッポロが施設を含む約7haの山林を買収していた。総事業費は約5億円。

 ホテルは2階建てで全18室。内訳は、洋室ツイン(約37㎡)14室、洋室ダブル(31㎡)、洋室デラックスツイン(45㎡)が各1室、スイートは110㎡と185㎡の2室がある。全室の洞爺湖側に源泉掛け流しの檜風呂がある。宿泊料金は、洋室ツイン平日3万円、休前日3万5000円、スイートは4人利用で1室平日20万円、6人利用では平日1室30万円。総料理長は、万世閣や野口観光のホテル旅館で総料理長を務めた吉田常雄氏。
(写真は、洋室ツインの部屋。各部屋の家具は、赤系、青系、緑系、オレンジ系、黄緑系に分かれている)

 この日、正面玄関前で行われたセレモニーでカレスサッポロの大城辰美理事長は、「社会医療法人は医療以外の13種類の事業もできホテル業もその一つ。素人の参入だが、ホテルのホスピタリティは医療にも通じる。18室と少ないが各部屋に医療相談ができる仕組みをつくり、健康と癒しの両方を合わせもったホテルにしたい」と挨拶した。

 来賓の洞爺湖町の真屋敏春町長は、「2009年にJAとうや湖は国内単一農協として初めて農産物の国際認証であるグローバルGAPを取得した。現在は根菜類を主流に11品目が認証され、安全安心で美味しい野菜を生産している。全国の皆様に地元食材と景色を堪能してもらい洞爺の魅力を感じてもらいたい」と話した。
 宿泊予約は、電話(0142・75・1011)と近く開設するホームページで受け付ける。

(写真は、オープンを祝うテープカット。左から洞爺湖町・真屋敏春町長、カレスサッポロ・大城辰美理事長)

 カレスサッポロは、札幌卸センター跡に建設予定の新病院の病室を全室個室にすることを検討しており、ホテル運営で得られたホスピタリティのノウハウを活かしていく考え。
※「ホテル プレミアム・レイクトーヤ」のホームページは、premium-lake-toya.jp/


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