星野リゾート・リート投資法人(東京都中央区)は、星野リゾート・アセットマネジメント(同)を通じて、白老郡白老町にある「界ポロト」の不動産を30億6000万円で取得する。取得予定日は2025年1月8日。(写真は、湖にせり出したとんがり屋根の湯小屋が特徴的な「界ポロト」)
「界ポロト」は、星野リゾート(本社・長野県北佐久郡軽井沢町)が展開する「界」ブランドの北海道初進出の施設で、2022年1月に開業した。白老町のポロト湖畔に建ち、全42室から湖を望める。アイヌ文化が体験できる独自のコンセプトが強みで、2024年5月~同年10月の稼働率は、インバウンドの利用もあって90%以上で推移、中長期的な安定稼働が期待できる。このため、星野リゾート・リート投資法人は、ポートフォリオの収益安定性、成長性確保の一環として、土地建物の取得を決めた。
不動産を所有しているのは、白老ホテルマネジメント(白老町)で、星野リゾート・リート投資法人は、不動産取得後に同マネジメントと20年間の定期建物賃貸借契約を締結する。運営は、星野リゾートが継続して行う。直接還元法による運営収益は1億9300万円、運営費用は2700万円、運営純収益は1億6000万円。取得予定価格は30億6000万円、不動産鑑定評価額は32億6000万円。鑑定NOI利回り(投資額に対して得られる営業純収益の割合)は5・4%、鑑定NCF利回り(営業純収益から、改良費や耐用年数延長のための支出を差し引いて得られる利益の割合)は5・0%、償却後利回りは3・8%。
星野リゾート・リート投資法人のポートフォリオに組み込まれている北海道の物件は、「OMO7」(旭川市、取得価格46億1900万円)、「コンフォートホテル函館」(函館市、同9億3700万円)、「コンフォートホテル苫小牧」(苫小牧市、同9億6300万円)で、今回の「界ポロト」は、4物件目になる。