出てくる「ロピア」で活気づく札幌・屯田地区、明和住建が商業・業務棟取得

不動産マーケット情報

 2024年11月に、旧「イトーヨーカドー屯田店」(札幌市北区)跡に居抜き出店する「ロピア」。安売りで全国的に名を馳せるスーパーの北海道1号店とあって、屯田地区は、活気づいている。そんな中、不動産業の明和住建(本社・札幌市北区)は、屯田地区の空き店舗と空き業務棟を取得、同地区への進出を希望する事業者への売却を検討している。(写真は、明和住建が取得した商業・業務棟)

 明和住建が取得したのは、屯田6条12丁目の旧「プロノ屯田店」と旧「イオン北海道屯田研修センター」。建物は一体化しており、元々は、旧マックスバリュ北海道の惣菜製造研修などに利用されていた。その後、建物の一部を利用して「プロノ屯田店」が営業していたが、移転のため閉店、建物は、空き状態になっていた。

 明和住建は、2024年5月末にイオン北海道(本社・札幌市白石区)から土地建物を取得した。土地面積は約1000坪で、東15丁目・屯田通と新琴似第5横道に面している。明和住建によると「建物をそのまま利用する事業者への売却を検討している」と話している。建設費や人件費の上昇で、新たに商業店舗を建設すると、投資負担が重く響く。このため、空き店舗への居抜き出店のニーズは高まっている。「ロピア」で買い物需要が盛り上がる、屯田地区へ進出を検討する事業者の受け皿となりそうだ。

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