本サイトの姉妹サイト、北海道リアル不動産情報で掲載したように、JR西日本グループの不動産会社、JR西日本プロパティーズ(本社・東京都港区)が、札幌市で2件目の有料老人ホームを建設する。竣工後に一棟貸しをする事業フォーム。JR北海道(同・札幌市中央区)もこうしたフォームでサービス付き高齢者向け住宅を開発しており、道内でJR2社の競い合いが始まりそう。(写真は、JR西日本プロパティーズが建設する仮称「ココファン札幌中の島」の建設地)

 JR西日本プロパティーズは現在、札幌市西区宮の沢2条4丁目381-3ほかで有料老人ホームの建設を進めている。同社は、2022年度から有料老人ホームを一棟貸しする開発事業を始めており、宮の沢の物件は、全国4件目。132室で、竣工後の運営は、川島コーポレーション(本部・千葉県君津市)が行い、施設名は「サニーライフ宮の沢」になる予定。

 札幌市2件目は、豊平区中の島2条5丁目5-12ほかに建設する。中の島通沿いで、2022年6月に閉店した「ツルハドラッグ中の島店」が入居していた石丸メディカルビル跡地を利用する。敷地面積約331坪(1093・160㎡)、建築面積約154坪(509・504㎡)、鉄筋コンクリート造の地下1階、地上9階建て、延べ床面積は約1299坪(4289・962㎡)、建築物の高さは、29・256m。

 着工予定は2024年3月1日頃。設計、監理は、日本建設(本社・大阪市中央区)札幌支店一級建築士事務所(札幌市中央区)、施工は日本建設札幌支店。竣工後は、学研ココファン(本社・東京都品川区)が有料老人ホーム型のサービス付き高齢者向け住宅「ココファン札幌中の島」(仮称)として運営する。

 北海道では、JR系のJR北海道が寮の跡地などを利用して、サ高住を建設、ミサワホーム北海道(本社・札幌市白石区)に一棟貸ししており、現在は7物件がある。JR西日本プロパティーズは早くも2件目となり、北海道を舞台にJR系の北と西が同じ事業領域で競うことになる。


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