不動産開発や不動産賃貸を行っているJR西日本プロパティーズ(本社・東京都港区)が、札幌に本格進出する。西区宮の沢2条4丁目に高齢者施設を建設する。同社は首都圏を中心に近畿、中部、中国、九州で展開しており北海道でも事業展開する。(写真は、仮称「宮の沢高齢者施設」の建設場所)

 JR西日本プロパティーズは、2017年2月にJR西日本(本社・大阪市北区)と三菱重工業(同・東京都千代田区)の共同出資(出資比率は7対3)で営業を開始、2018年7月に現社名に変更した。資本金1億円、2022年3月期の売上高は約408億円。

 札幌市西区宮の沢2条4丁目381-3、381-21で建設するのは、仮称「宮の沢高齢者施設」。敷地面積は約644坪(2125・74㎡)、そのうち建築面積約317坪(1046・25㎡)を使って、鉄筋コンクリート造、地上5階建ての建物を建設する。延べ床面積は約1353坪(4465・38㎡)、建築物の高さは16・365m。建築主はJR西日本プロパティーズ、設計、監理は日本建設札幌支店一級建築士事務所(札幌市中央区)、施工は日本建設札幌支店(同)。2023年4月15日頃に着工する。

 JR西日本プロパティーズは、有料老人ホーム「ディアージュ神戸」(神戸市垂水区)を自社運営しているが、2023年からは同社が建物を開発して運営会社に賃貸するスキームで有料老人ホーム開発事業を開始することになっている。今回の物件は、自社運営か賃貸スキームかは不明だが、同社が札幌展開する第1号物件になりそう。

 建設場所は、国道5号線沿いで、以前は個室ビデオ店「ワンマンシアター」が建っていた敷地。「ワンマンシアター」は、読売新聞社系の広告代理店、ヨミックスが使っていた建物をそのまま利用していたが、土地所有者はヨミックスから個人を経て2020年9月に不動産会社のブランチ・オフィス(本社・札幌市中央区)に変わった。「ワンマンシアター」は2021年7月15日に閉店、その後、建物は解体され更地になっていた。土地は2021年11月に北斗商販(本社・滝川市)が取得して、現在に至っている。北斗商販は、各種資材、建設資材、住設資材などの卸、販売、施工などを手掛けている。


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