J-REIT(不動産投資信託)のオリックス不動産投資法人(本社・東京都港区)が資産の運用を委託しているオリックス・アセットマネジメント(同・同)は、「札幌22スクエア」(札幌市中央区南2条西2丁目10-1)の不動産信託受益権を取得する。取得額は105億円で、利回りは3・5%。取得日は2023年8月31日。(写真は、「札幌22スクエア」)

「札幌22スクエア」は、旧富樫ビルの建て替え物件で、2022年5月に竣工したオフィスビル。敷地面積は約248坪(818・46㎡)、鉄骨・鉄筋コンクリート造陸屋根付き、地下2階、地上13階建て、延べ床面積は約2475坪(8169・97㎡)。地下1階と1階、2階は100円ショップの「ダイソー札幌22スクエア店」が入っている。2023年2月末の稼働率は96・5%。

 オリックス不動産投資法人が取得を決めたのは、既に札幌中心部で「札幌ブリックキューブ」(北3条西1丁目1-1)と「ORE札幌ビル」(北2条西1丁目1-7)を保有しており、これらの運営実績やマーケットの知見を生かすことができるため。また、スタイリッシュで視認性が高く競争力を有する新築オフィスであること、札幌はコールセンターやアウトソーシング業務でのオフィス需要が底堅く、空室率は低水準のため安定的な運用が期待できることなどが理由。

 現在の、信託受益権者は、建築主になった特定目的会社ノース・マウンテン(東京都港区)。オリックス不動産投資法人の取得額は105億円で土地比率74・5%、建物比率は25・5%。直接還元法による還元利回りは3・5%、DCF(ディスカウント・キャッシュフロー)法による最終還元利回りは3・7%。


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